【パトロールビデオ調査隊】前走で不利受けた3頭をピックアップ!先週は中山牝馬S2着馬を紹介

<前走で不利を受けた馬リスト>

●3月16日(土)中京10R・美濃特別(芝2000m)
リンディーホップ(牝4、美浦・金成厩舎)

前走:12月15日(土)中山12R・3歳上500万下(芝2200m) 14着

大外18番枠から先行集団の外目を追走し、4コーナーでは先頭を射程圏内に捉えて直線へ。残り200m手前、外から追い上げてきた馬が内に切れ込み、前方のインにいた馬も急に外へ出てきて進路を失った。

戸崎騎手が一瞬バランスを崩し、後方を振り返って確認するほどの急ブレーキは痛恨だった。新潟の芝2000mで初勝利を挙げたように、広いコースで巻き返す可能性は十分にある。


●3月16日(土)中京8R・4歳上500万(ダート1900m)
トウカイエクレール(牡6、栗東・田所秀厩舎)

前走:2月23日(土)阪神8R・4歳上500万(芝2000m) 7着

中団で運び直線を向いたものの、外から接触された影響で、挟まれて下がる場面が見られた。スピードに乗ったところでの不利だけに、致命的と言える。

集中力に課題がある馬で距離短縮はプラス。元々ダートでこのクラスを勝ち、1000万でも4着のある実力馬。ダート替わりで前進が期待できる。


●3月16日(土)中京7R・3歳未勝利(芝2200m)
マイディアライフ(牡3、栗東・高橋忠厩舎)

前走:2月16日(土)京都5R・3歳未勝利(芝1600m) 4着

中団を追走して直線もしぶとく伸びてきたものの、ゴール直前で内にいた勝ち馬が右ムチに反応して急激に斜行。隣にいた3着馬とともに進路をカットされて追うことができなかった。

斜行がなければ3着はあったはず。デビューから6戦して2着1回、3着3回となかなか勝ち切れていないが、兄にアドマイヤエイカン(阪神大賞典に出走)がいるように距離延長はプラスだろう。


◆先週の結果◆

★土曜中山11R・中山牝馬S(G3) ウラヌスチャーム 2着(3人気) 先行した愛知杯とは一転して、スタート直後から後方に待機。3コーナーすぎから徐々に進出を開始した。直線では外から長くいい脚を使って勝ち馬に迫ったが、ハナ差届かず惜敗。重賞でも通用する力は証明した。

★土曜中山9R・房総特別 タイセイブレーク 4着(5人気) 内枠から五分のスタートを切り、中団のインを追走。良い手応えで直線に向いたが、前に2着馬、隣に3着馬がいる状況で外に出せず、2戦連続で進路を失って敗れた。騎乗した池添騎手は「直線スムーズだったら……」と唇を噛む。力は示しただけに、次走も有力候補だろう。

★日曜中京4R・3歳未勝利 トラピッチェ 5着(3人気) スタートしてからダッシュが付かず、道中は中団後方寄りとなってしまった。そこまで末脚の切れ味はない馬。鞍上の武豊騎手も「内枠だっただけにもう少し前でレースを進めたかった」と悔やむレース。先行策が取れれば巻き返しはありそうだ。