【今週のコメント特注馬】「スピードがありいい馬」と乗り手に絶賛されたアノ馬が距離短縮で巻き返し!

<現場取材でつかんだ!コメント特注馬>

●7月20日(土)中京11R・桶狭間S(ダート1400m)
メイショウラケーテ(牡5、栗東・松永昌厩舎)

キャリア19戦中7戦が2着と詰めが甘かった本馬だが、昨年末から今年にかけて連勝。準オープン昇級初戦の河原町Sも3着と現級にメドを立て、それ以来4ヶ月ぶりで迎えたのが前走の夏至Sだった。スタートからハナを奪いマイペースに持ち込んだように見えたが直線は伸びず、8着に敗れた。騎乗した津村明秀騎手は「自分のリズムで逃げることはできましたが、直線でフワっとするところがありましたし、1400mくらいのほうがいいと思います」と距離に言及していた。

今回は叩き2戦目で、ダート1400mへ矛先を向けてきた。中京ダート1400mはこれまで3、2、2着と相性がいい舞台。前走で騎乗した津村騎手も「スピードがあっていい馬ですよ」とその素質を褒めるように、実力は現級上位。時計が速くなり過ぎなければチャンスはありそうだ。

●7月20日(土)福島2R・3歳未勝利(ダート1700m)
アイアムビクトリア(牝3、美浦・奥平雅厩舎)

デビューが遅れ、ようやくデビューできた前走が5月19日のダート1600m未勝利戦。経験馬相手に中団後ろからの競馬を強いられたものの、直線では一旦前を捉えるかと思わせる脚で追い上げた。さすがに初めての競馬ということで最後まで真っ直ぐ走り切ることはできなかったが、素質の一端を見せている。騎乗した和田竜二騎手も「直線はいい感じで伸びましたね。今日は初めての競馬。息ができてくれば違うと思います」と語り、管理する奥平雅士調教師も手応えアリといった表情だった。

デビュー2戦目の今回は福島ダート1700mに条件が変わる。オルフェーヴル産駒は使って良くなる馬が多く、母アイアムアクトレスも勝ち上がりはデビュー3戦目。その後ユニコーンSを勝つまでに成長した。今回は調教の動きも良化しているだけに、一発を狙いたい。


◆先週の結果

★土曜函館11R・STV杯 シンデレラメイク 5着(2人気)
函館での滞在競馬となったUHB杯は道中中団前目で競馬を進め、勝ったショウナンタイガの真後ろという絶好のポジションで手応え良く運んだが、4コーナーで内の馬が外に張ってきたことで進路が狭くなり、切り返す不利を受けてしまった。騎乗した菱田裕二騎手も「勝ち馬の後ろで完璧だと思ったのですが、4コーナーでの不利が大きかったです」と不完全燃焼。

巻き返しを狙った今回。好スタートを切ったが、8枠12番と外枠だった影響もあり、中団から勝ち馬を見ながらの競馬に。4コーナーで外を回ったこともあり、最後はつめきれず、5着に敗れてしまった。「勝ちに行く競馬はできましたし、形としては良かったですが、あの形で後ろから差されるとは思いませんでした」と菱田裕二騎手は悔しそうに振り返る。5着とはいえ、勝ち馬とは同タイム。実力はこのクラスでも上位であることを再度証明してみせた。展開次第ですぐに勝ち負けまで持ち込めるだろう。

★日曜中京11R・名鉄杯 クイーンマンボ 8着(4人気)
3走前の関東オークス以来、2年ぶりの2100m参戦となった前走のスレイプニルS。先行策をとって3番手を確保し流れに乗れたように見えたが、直線の伸びは一息。前を捉えることなくゴールを迎えてしまった。騎乗したM.デムーロ騎手は「初めて乗りましたが、距離が長いかもしれません。坂を上がってから苦しくなってしまいました」と敗因を語っている。

今回の300m距離を詰めて、1800mの名鉄杯に矛先を向けた。ただ日曜の中京ダートは雨で馬場が締まり、超高速馬場に。軽めの砂を終始外で追走し、ロスのある競馬だったことも響いたか、直線で伸びることなく8着に終わった。M.デムーロ騎手は「他馬が上がっていった時についていけませんでした。今日はこの馬にとって馬場が硬過ぎました」と馬場に敗因を求める。内で溜めていた馬たちが上位に来ていることを考えると、9番枠からの競馬はペース以上に厳しい。今回は参考外としたいところだ。