【2歳馬情報】牝馬の真打!?阪神新馬戦に噂のディープ産駒が登場!

秋開催も折り返し。今週から京都競馬場が改修工事に入ることから、阪神競馬場に舞台が移る。そしていきなり牝馬の"真打"と呼べそうな馬がベールを脱ぐ。今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が良血馬、素質馬たちを紹介していく。

♦11月7日

●東京ダート1600m

スキャッターシード(牝、Uncle Mo×スキャットレディビーダンシング、美浦・斎藤誠厩舎)
1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は、馬場の重い時間帯だったのでウッド5F69秒台と時計は目立たないが、かなり余裕をもった内容で、時計は簡単に詰められそうな雰囲気だ。鞍上は斎藤新騎手。

●東京ダート1300m

ジェネレイトヒート(牝、ディープインパクト×トータルヒート、栗東・藤原英厩舎)
母は5勝し、オープンクラスまで出世。11月1日の京都ダート1400m戦も考えていたが、1週延ばして当レースがデビュー戦となる。ここまで2度の除外があり、9月半ばには坂路で52秒2の時計を出しているほどなので、仕上がりに不足はないだろう。鞍上は岩田望騎手。

●阪神芝2000m

レシャバール(牡、ハービンジャー×オリエントチャーム、栗東・池江厩舎)
全兄ペルシアンアイト(マイルCS勝ち馬)。併せ馬では同厩の2歳馬を相手に遅れが目立つが、時計自体は出ている。鞍上は川田騎手。

●阪神ダート1800m

ジュディッタ(牝、ダノンレジェンド×メリーウィドウ、栗東・石坂公厩舎)

父は、JBCスプリントなど交流重賞を8勝、JRA重賞1勝。母は4勝。

調教内容はもう一つだが、レースへ行っての変身に期待したい。鞍上は福永騎手。

♦11月8日

●東京芝2000m

アレンシュタイン(牡、ディープインパクト×フィオドラ、美浦・堀厩舎)
母はドイツオークス(G1)勝ち馬。半兄リメンバーメモリー(現2勝)。調教は古馬2勝クラスを追いかけて併入。ウッドで5F66秒台と好時計をマークしている。鞍上は石橋騎手。

エクスインパクト(牡、ディープインパクト×エクセレンス2、美浦・尾関厩舎)
全兄レクセランス(すみれS1着)、半姉エクセランフィーユ(現3勝)。1週前はルメール騎手を背に調整。目立つ時計ではないが、終始手応えは良く、追えばいくらでも伸びそうな勢い。一瞬の切れというよりは持続型の中距離タイプの印象がある。鞍上はルメール騎手。

エクセレントタイム(牡、ハーツクライ×タイムウィルテル、美浦・中川厩舎)
全姉マジックタイム(ダービー卿CT勝ち馬)。調教時計は平凡なものが多かったが、1週前には水準レベルをクリアするまでに進んできており、レースへ向け上昇気配にある。鞍上は丸山騎手。

●東京芝1600m(牝馬限定)

ルージュジャドール(牝、ハービンジャー×レッドカチューシャ、栗東・矢作厩舎)
母は2勝。CWの3頭併せでは、同厩の新馬に遅れ。ただ併せた相手は期待馬で、この馬自身の終いの時計も悪くない。

●阪神芝1800m

オヌール(牝、ディープインパクト×アヴニールセルタン、栗東・友道厩舎)
母はフランス牝馬2冠馬。全姉デゼル(スイートピーS1着)。調教はウッド、芝ともに抜群の動き、時計で、この血統らしいバネの利いた瞬発力を感じさせる。既に姉デゼル以上の器とも言われており、先々まで注目の一頭だ。鞍上は武豊騎手。

サトノペルセウス(牡、ディーインパクト×ダンサーデスティネーション、栗東・藤原英厩舎)

母はイタリア2000ギニー(G3)勝ち馬。セレクトセール1億7280万円(税込)。調教では、デイリー杯2歳Sの有力馬レッドベルオープを追走して先着。時計も速く、初戦から期待できる。

●阪神芝1400m

サルファーコスモス(牝、キングカメハメハ×ミクロコスモス、栗東・中内田厩舎)
母は阪神JF3着。全兄コズミックフォース(ダービー3着)。4月に入厩しゲート試験に合格し、早期デビューと思われたが、7月に再入厩時は動きが芳しくなく再放牧。3度目の入厩となった今回は大きな変わり身を見せ、CWでも好時計が出ている。兄姉4頭のうち3頭は準オープン以上に出世しており、この馬も先が楽しみだ。鞍上は川田騎手。

グレイイングリーン(牡、ディープインパクト×リトルゲルタ、栗東・池江厩舎)
母はセントウルSなど重賞2勝。CWで好時計を連発し、1週前も3頭併せ最先着。母譲りのスピードを武器に、短距離戦線で活躍を期待したい。

リオンキング(牡、リオンディーズ×サクラジュノー、栗東・石橋厩舎)
半兄サクラダムール(4勝)。10月半ばに坂路51秒0-12秒3、その後はCWで好時計で、好調教を連発。母系がスピード血統ということで前進気勢が強く、攻め馬は抜群に動く。目立った血筋ではないが、スプリント能力が高そうでモノはかなり良さそうだ。

●福島芝1200m

ミエリ(牝、ハーツクライ×サミター、栗東・藤岡健厩舎)
半兄ダノンチェイサー(きさらぎ賞勝ち馬)。坂路では時計が出ないが、ポリトラックでは水準レベル時計は出ている。鞍上は斎藤新騎手。

♦新規入厩

グランワルツ(牝、ロードカナロア×バウンスシャッセ、美浦・国枝厩舎)
母はフラワーCなど重賞3勝。おじムーンクエイク(京王杯SC勝ち馬)、おばコントラチェック(フラワーCなど重賞2勝)

マンインザミラー(牡、ディーインパクト×シルヴァースカヤ、栗東・池江厩舎)
全兄シルバーステート(5戦4勝)、ヘンリーバローズ(2戦1勝、新馬戦で後のダービー馬ワグネリアンのハナ差2着)、半兄シルヴェリオ(現2勝)

トーセンマッシモ(牡、キングカメハメハ×ホエールキャプチャ、美浦・宗像厩舎)
母ヴィクトリアマイル勝ち馬。南関東で3戦2勝の成績を残し、JRAに移籍。