【キーンランドC】「逃げ・先行有利」は間違い!? 人気薄がバンバン来る「激走ポジション」から浮上した逆転候補

近走末脚堅実なロードマックス

近走末脚堅実なロードマックス


直線が269.1mと短い札幌で行われるキーンランドカップ(G3、芝1200m)は、「逃げ・先行馬が有利」と思っていませんか?

その固定観念は馬券攻略のうえで危険です!

毎年同じ条件で行われる重賞レースでは、ペースや馬場状態に関係なく「激走ポジション」が存在します。

具体例を挙げれば先日の関屋記念では、人気薄がバンバン来る「激走ポジション」から浮上した逆転候補の記事で紹介した、12番人気の爆穴馬シュリが2着に激走。関屋記念は日本一直線が長い新潟で行われるにも関わらず、「逃げ馬」が好成績を残していたのをご存知でしたか?

キーンランドCでは毎年各馬の先行意識が強くなり、前半からハイペースになりやすいのが特徴。直線が短くても前に行った馬が有利とは言い難く、実際に過去5年の脚質別成績でも1~3着馬15頭のうち、半数を超える9頭が「差し・追い込み」でした。

▼キーンランドC差し追込好走馬(過去5年)
●21年
2着 エイティーンガール(7人気)
3着 セイウンコウセイ(9人気)

●20年
1着 エイティーンガール(5人気)
2着 ライトオンキュー(2人気)
3着 ディメンシオン(9人気)

●19年
1着 ダノンスマッシュ(1人気)
2着 タワーオブロンドン(2人気)
3着 リナーテ(3人気)

●17年
1着 エポワス(12人気)

また差し・追い込みが決まりやすいキーンランドCの特徴として、上記で紹介した9頭中6頭が「レース上がり1~3位」の決め手を使っていたのは見逃せません。

この中には17年1着エポワス(12人気)、20年3着ディメンシオン(9人気)、昨年の勝ち馬エイティーンガール(7人気)などの穴馬も含まれています。

今年の出走馬も例年に漏れず前に行きたい馬がズラリ。差し・追い込みタイプは上位人気が予想されるウインマーベルや先ほど紹介したエイティーンガール、函館スプリントS2着ジュビリーヘッド、アイビスサマーダッシュ1着ビリーバーなど片手で数えられるほど。

この中で特にイチ押しはキーンランドCと同舞台のUHB賞を、メンバー最速の上がりで制したロードマックス。今回は前走時と比べて開催が進み差し・追い込みが決まりやすい馬場状態になっており、直線勝負の競馬がハマる可能性大です!