穴ズバッ 古川幸弘

競馬ラボ限定コンテンツ

古川幸弘の穴ズバッ!

パドック解説でお馴染みの相馬眼だけではなく、美浦の地獄耳という異名どおりに聞き屋としても有名な当人。築き上げた超人脈を駆使し、五感とツボを刺激する穴馬をズバッとお届けします。

地獄耳の四方山話


平成22年6月3日(木)

安田記念は、才能が突然開花したアノ馬から狙う!

ダービーは皆さんどうでした?土曜日から天気もハッキリせず、当日も朝から厚い雲に覆われ、いつ降ってきてもおかしくない状況。しかしこれも杞憂に終わり、良馬場でダービーを迎えることができた。皐月賞馬ヴィクトワールピサの2冠か、それとも4連勝負け知らずのペルーサと共に、名門藤沢和きゅう舎が初のダービー制覇となるのか興味の尽きないところではあったが、なんと勝ったのは7番人気の伏兵馬エイシンフラッシュだった。

休み明けの皐月賞は、追い込みが届かず3着だったが、大一番のダービーは直線の長い広々とした東京競馬場で。持ち味の末脚を如何なく発揮して優勝。内田博騎手に悲願のダービー制覇をプレゼントした。しかし馬の力はもちろんだが、彼の騎乗も実に見事であった。人馬一体となって、もぎとった勝利といえよう。

ローズキングダムも、スプリングS・3着、皐月賞・4着と敗れて評価を落としたが、良馬場の東京で見事に復活。2歳王者の意地を見せた。春先までオレは高く評価していただけに、この2着は嬉しい結果である。自分の見る目は間違っていなかったとホッとしている。

1番人気のヴィクトワールピサは、初の左回りが微妙に応えたのか、いつもの鋭さが見られなかった。ゴール手前でここから更に伸びるのに、3着を死守するのがやっとの状態だった。2番人気のペルーサは、スタートで後手に回ってしまい、後方からの競馬で6着。無傷のダービー制覇は成らなかったが、評価は決して落ちることはない。今後に期待したい。

今週はマイル王決定戦・G1・安田記念が行われる。香港からも3頭の参加があり、難解なレースである。ズバリオレの狙いは、前走59キロの斤量を背負い、後方から差し切ったショウワモダンだ。脚質に幅が出たのは力をつけている証拠。もちろん、雨が降れば鬼に金棒。陣営も「雨が降ると、ホント気持ち良く走るんだよね。もし降ったら結構やれると思うよ」と冗談めかしたが、笑ってやり過ごせない存在になったことは間違いない。

他のレースも穴馬が結構いる。今週も考えることは唯ひとつ、競馬ラボの皆さんに土、日曜の穴ズバッを的中させること。今週も期待して欲しい。