専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
本番に向けて騎手の選択
2017/3/16(木)
どうも!美浦の古川です。
春の足音とともにクラシック戦線も進み、牝馬はチューリップ賞・フィリーズレビューのトライアル戦が終わり桜花賞馬候補もある程度絞れてきた。また牡馬は今週皐月賞トライアルのスプリングSがあり、本番でも人気を集めそうな有力どころも出走してくる。
本番の皐月賞を睨んだスプリングS(G2)はトップジョッキーの騎乗馬が注目で、トリコロールブルーに騎乗するM.デムーロにはアーリントンCを勝ったペルシアンナイトもいる。スプリングSのトリコロールブルーの結果次第で、本人の騎乗馬が確定しそうだ。また2歳王者サトノアレスに騎乗する戸崎圭太騎手は本番でも手綱を取る可能性大。朝日杯FSでは四位洋文騎手だったがこれは代打で、この乗り替わりは予定通り。本番前にどんな競馬をするのか見届けたい。
そして、私が注目しているのは田辺裕信騎手のアウトライアーズ(牡3、美浦・小島茂厩舎)。現時点で賞金の足りているコマノインパルスがいるが、スプリングSの結果次第でアウトライアーズを選ぶこともあるだろう。前走は若駒離れした末脚で差し切り、大物感漂う競馬だった。今回は相手が強くなるが見劣るところはなく、状態もグンとアップしている様子。田辺もこの馬を選ぶような結果になると思っている。
クラシックなどのビックレースでは、トップジョッキーの騎乗馬の選択や乗り替わりの思惑を知ることが重要。スプリングSの結果などを踏まえて、皐月賞では「メガ盛り新聞」にて私の予想を公開する予定なのでお楽しみに。
※お知らせ
今週末の中山競馬は日曜・月曜開催のため、土曜の「穴ズバッ」はございません。ご承知置きのほど、宜しくお願いいたします。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。