専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
藤沢軍団の逆襲!?
2017/4/13(木)
どうも!美浦の古川です。
先週の桜花賞は馬場適性の有無が明暗を分けた。重馬場でスタートした日曜の阪神芝コースは午後に稍重に回復したが、力のいる重い馬場には変わりなかった。優勝したレーヌミノルは道中スムーズなレース運びで、直線で楽に抜け出して勝つあたりは荒れた馬場での上手さを感じた。
逆にこの馬場が堪えた印象なのが断トツの1番人気だったソウルスターリング。折り合いがついて手応え良く追走していたが、直線ではいつもの伸びがなく前との差も縮まらず、さらにはリスグラシューに交わされて③着。鞍上のルメール騎手も「あの馬場では仕方ない」とサバサバしていたようで、本来の力を出し切れなかったようだ。
ソウルスターリングを管理する藤沢和雄厩舎は桜花賞の逆襲すべく、今週の皐月賞では2頭の愛馬が出走する。レイデオロはデビューから3連勝中で、昨年暮れのホープフルSから本番へ直行。牧場からの入厩が遅れたとの話で仕上がり具合が心配で、最終追い切りも個人的には物足りなく感じるが、無敗の実績は軽視できない。また、もう一頭のサトノアレスは朝日杯FSを勝った2歳王者。前哨戦のスプリングSは④着だったが、こちらはひと叩きされて動きが良くなっており、レイデオロよりも期待できそうだ。
藤沢軍団のジャッジを含めた皐月賞の予想は、週末恒例の「メガ盛り新聞」で公開するのでお見逃しなく。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。