水上学の血統トレジャーハンティング

日曜東京11R 東京新聞杯(G3)(芝1600m)

◎本命馬
②ブラックスピネル
牡4、栗東・音無厩舎、デムーロ騎手

エアスピネルは強い。一気の距離短縮となった京都金杯でも、危なかったとはいえ勝ち切ったところに価値がある。ただ、強い馬は、厳しい流れでこそ真価を発揮する。戦績もそれを示している。今回はマイネルアウラートが先導するレースになるのは確定。ならばスローペースは免れないだろう。そこに落とし穴が…33秒台の上がりを求められると、気負う気性面から脚がタマらず取りこぼしもありうる。自分で動いてしまえば話は別だが…。

上がりが速い競馬に強いのはディープ産駒。しかし数こそ減ったが、タニノギムレット産駒も相当のものだ。東京は京都外回りと並ぶ得意コースだし、過去にこのレースで1,3着を占めたこともある。ならば前走でエアスピネルを追い詰めたブラックスピネルでいいのではないか?ただ、デムーロ騎手と手が合うかの不安はある。そもそも福永騎手がなぜ乗っていないのか?スズカメジャーの先約があったということだろうか?普通ならブラックに乗りに来るはずだ。稽古もやり過ぎではないか…疑心暗鬼。

プロディガルサンは、白富士S除外での1週延ばしでの出走という経緯が嫌だ。最初からマイル転向を決めていたわけではなく、ヒモにしか取れない。ヤングマンパワーは休み明けは過信できないタイプとみる。

火曜のコラムでは買い方が重要と書いたが、いざ直前となると本命選びも難しくなってしまった。逡巡した挙句、初志貫徹、②ブラックスピネルを信用することにした。マリアライト、リアファル、アロンダイトの近親という牝系のパワーに縋ってみたい。

$お宝馬
⑨ロイカバード

ディープインパクト産駒からはこちら。高速上がりには強いし、雨が降っても問題なし。乗り難しい馬で、鞍上が横山典騎手なら、ハマるかどこにもないか、極端なことになるかもしれない。いかにも穴馬然としている1頭だ。

もちろん⑦エアスピネルは、普通なら勝つ。あとは上位で⑩ヤングマンパワー、頭ナシで⑤プロディガルサン⑥ブラックムーン③マイネルアウラートだ。