「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月7日 阪神11R 桜花賞(G1)
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本命馬◎アスコリピチェーノ(1人気) 2着
土日の重賞まとめてゲット!
- 4月6日 中山11R ニュージーランドT(G2)
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お宝馬☆ユキノロイヤル(9人気) 3着
2週続けて激走馬を大抜擢!
【宝塚記念】笑って締めよう上半期
2017/6/20(火)
★土曜東京11R ジューンS◎本命馬 ヴォージュ 2番人気 1着 スローペースをシッカリ折り合い、プロディガルサンとの長い叩き合いを制した。勝負根性があり、距離適性も高い。揉まれていけば重賞でもゆくゆくはやれるはず。
$お宝馬 スモークフリー 4番人気 4着 久々も仕上がりは良かった。後ろからの馬には厳しい流れだったが、シンガリから折り合いに専念。いかにも横山典といった感じの決め打ち、ハマったかに見えたがあと少しだった。走る舞台を選ぶタイプで、このクラスに上がると次走は難しいところもある。
★日曜東京11R ユニコーンS(G3)◎本命馬 サンライズソア 2番人気 3着 ハイペースを前に行った馬としてはよく踏ん張った。もう少し落ち着いたレースなら2着もあったと思う。完璧なレース内容、勝ち馬も強いがこちらも走る。
$お宝馬 ウォーターマーズ 7番人気 6着 直線は長く脚を使えており、よく走った。追走に少し苦しんでおり、マイルは少し短かったか。自己条件なら古馬相手でもアッサリまであるだろう。
【今週のポイント】
正直、頭数的には淋しくなった宝塚記念だが、絶対王者となりつつあるキタサンブラックの勝ち方、2,3着争いをどう絞るか、万が一の逆転候補はいるのか、など、見所や考えどころは意外に揃っている。
後方からの差し馬と違い、前に行って後続を封じ込める走りだけに、キタサンブラックは本当に崩れにくい。ただ、G1.3戦目というコンディション面、もし雨が降ったら・・・などの不安要素がないわけではない。
相手には何を選んだらいいのか、配当面の妙味も考えて、そして現時点では微妙な週末の天候も考慮しもし道悪になった場合の適性なども、水曜更新の有力馬診断でチェックする予定だ。
【次回の狙い馬】
土曜・東京8R 3着 最内から3番手に出していき、よく粘ったが、ペースが速くて差し馬に屈した。ただ、前に行った馬の中では唯一掲示板を守っており、粘りは大したもの。今回は最内枠を引いたので、いささかスタートで無理をして出したところもあって厳しかった。まともなら次走、1200mでアッサリだろう。
土曜・阪神7R 1着 後方、内で詰まっており絶望的な位置だった。直線に入って横へ出す時に大きく他馬を妨害してしまったものの(旧ルールだったら間違いなく降着)、そこからの脚はシビれるほど。最後は手綱を控えて突き放した。ここ2走も狙っていたが、この強さは間違いなく重賞を獲れる器。順調に行ってほしい。次走も通過点かもしれない。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。