水上学の血統トレジャーハンティング


★土曜札幌11R 札幌2歳S(G3)◎本命馬 クリノクーニング 2番人気 6着 出負けして終始厳しい位置になってしまったのが最大の敗因。レース間隔が空いていた弊害もあったかもしれない。さらに3角手前からしばらく被せられ通しとなり、かなり窮屈なシーンもあった。キャリアの浅い馬では大きなロス。苦労して外へ持ち出すと、短い直線ではエンジンが掛かる前にゴールになってしまったが、それでもジリジリとは伸びていた。勿体ない敗戦。

$お宝馬 コスモインザハート 8番人気 5着 道中は若駒らしからぬズブさで、鞍上が促してもなかなか反応しない。好位に取り付こうとして鞍上はかなり苦労していた。こういう走りの馬は使って良くなるし、3歳になってからの方が面白そう。血統スケールは大きく、長い目で見たい逸材だ。

★日曜新潟11R 新潟記念(G3)◎本命馬 ロイカバード 5番人気 8着 今の馬場、そしてこのペースでは道中理想的な位置取り。いたずらに大外へ出さず、馬場の真ん中より少し内寄りを回ってジリ伸び、直線半ばでは先頭に並びかけようかというシーンもあったが、肝腎のところで手前が変わらず、伸び負けて後退してしまった。
それでも勝ち馬と0秒2差なら仕方ない。外回りの2000mを続けて短期間に走るということは意外と体力的にキツかったということもあるし、また本質的にこの距離は1ハロン長いのかもしれない。見せ場あったし納得の敗戦。

$お宝馬 ハッピーモーメント 7番人気 9着 ロイカバードとほぼ同じ位置取り。直線は全く伸びず、回ってきただけだったが、ラスト1ハロンは苦しくなっていた。今はもっと長い距離の方がいいのかもしれない。付いて行くだけで終わってしまった。

【今週のポイント】
今週から暦の上では秋競馬となり、舞台も中山、阪神と主要場開催に戻るが、共に新潟、夏の小倉と同じ野芝の開催でもあり、また顔ぶれにも夏競馬を走っていた馬が多く、実質は夏の延長戦というニュアンスだ。ただ、平坦コースから直線急坂のコースになるために、意外ともつれて波乱も出る。

今週は日曜の2重賞のうち、馬券的に面白そうな京成杯オータムHを取り上げる予定。

カギは前走関屋記念組の扱いだろう。直線が長く平坦左回りの新潟マイルから、直線が短く急坂右回りと真逆の中山マイルに替わる。近5年では関屋記念5着以下の馬が4頭馬券になり、波乱の使者となっている。また前走が、新潟外回りと同じく左回りで直線が長い東京で5着以下だった馬を加えると、あと3頭が追加される。カギは前走関屋記念5着以下or前走東京戦5着以下の巻き返しではないだろうか。

さらに近10年でトップハンデが勝ったのは10年前のキングストレイルだけで、近3年は馬券圏にも入っていない。
そして近5年で、毎年1頭は馬券になり続けているのが3歳馬。出走数が少ないだけに確率はかなり高い。

とにかく多角的な要素から検討することが必要な、予想しがいのあるレースである。土曜のトレジャーハンティングまでジックリ考えたい。

【次回の狙い馬】
土曜・札幌6R 4着 今回は休み明けで14キロ増。スタートから息を入れられないダート1000mだったが、2、3番手追走からシッカリ粘り込んだ。もともと1200mで実績を積んでいた馬で、次走は確実に中山ダート1200m。サウスヴィグラス産駒にとって得意のコースでもあり、叩いた上積みからもまず好走を見込める。もし東京に延びたら保留。

日曜・小倉8R 8着 今回は休み明け、見かけは仕上がっていたが、終始2番手から失速はやはり久々の分だろう。去年はダイアナヘイローの3着や、エスティタート、ペイシャフェリシタらと接戦していた馬で、本来このクラスにいる馬ではない。次走は一変しても驚けない。