- 4月20日 福島11R 福島牝馬S(G3)
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本命馬◎コスタボニータ(1人気) 1着
勝ち切れる1頭をガッチリ評価!
- 4月7日 阪神11R 桜花賞(G1)
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本命馬◎アスコリピチェーノ(1人気) 2着
土日の重賞まとめてゲット!
ラジオNIKKEI賞とグレイソヴリン系
2010/7/4(日)
ラジオNIKKEI賞とグレイソヴリン系
2010/7/4
【福島11R ラジオNIKKEI賞(GⅢ) 芝1800m】
注目馬 ③ジャングルハヤテ(牡3、美浦・本郷厩舎、西田騎手)
雨の影響がどこまで残るか微妙だが、その度合いにあまり左右されないのがこの③ジャングルハヤテ。推奨の決め手は、ラジオNIKKEI賞が別定戦だった頃も含めて、抜群の相性を誇るグレイソヴリン系を父に、またこれに次ぐリファール系を母の父に持つことだ。
父グレイソヴリン系からは、00年2着マルターズスパーブ、02年2着レニングラード、04年2着カンパニー、06年1着タマモサポート、08年3着ダイバーシティと、出走数から見たらサンデー系よりも効率が良いのだ。
またリファール系からは01年2着馬、03年2着馬(以上父系)、03年1着馬(母父)と連対馬が出ており、この両系統を父と母父に持つジャングルハヤテは、距離短縮にも不安なく、好走を狙えることになる。先行力とスタミナを武器に、小回りの持続力比べを乗り切れる可能性はあるとみる。
相手も多士済々だ。一昨年の勝ち馬(レオマイスター)と同じニューイングランド産駒で、母方の平坦適性も高い②レッドスパークル、大外枠は痛いが血統は平坦での持続力比べに向く⑯シャイニンアーサー、父グラスワンダー×母父フェアリーキングの配合が魅力の⑥コスモヘレノス、そして馬力血統の⑬リリエンタールに⑭アロマカフェ、平坦走るはずの⑩セイリオス。
なお、人気どころでは⑧クォークスターのみ押さえて、トゥザグローリーは切る。来られたら諦める。どう見ても小回り福島には向かない血統、そして走法である。能力だけで来てしまうかもしれないが、消えても全く不思議ではない。ならば敢えて消して勝負!
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。