- 4月21日 東京11R フローラS(G2)
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本命馬◎アドマイヤベル(2人気) 1着
土曜も日曜もヒット連発!
- 4月20日 福島11R 福島牝馬S(G3)
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本命馬◎コスタボニータ(1人気) 1着
勝ち切る1頭をガッチリ評価!
完成度で一枚上
2009/12/20(日)
完成度で一枚上
2009/12/20
【中山11R 朝日杯FS(JpnⅠ) 芝・外1600m】
注目馬 ⑫エイシンアポロン(牡2、栗東・岡田厩舎、池添騎手)
今開催のこのコースでも、そしてそもそも朝日杯自体でも、サンデー系が苦戦している。特に朝日杯では勝ち馬の半数が非サンデー系なのだ。
これはスタート直後にカーブがあるので序盤のポジション争いが激しくなり、さらにゴール前に急坂があるので、瞬発力よりも馬力が重要となるからだ。また、勝ち馬の顔触れを見れば、あまりクラシックへは直結しておらず、ここがピークとなっていた馬たちが多い。
早熟性というか、現時点での完成度と馬力。この2点を重視すれば、人気のローズキングダムやトーセンファントムは過信できない。あくまでこのレースに限れば、⑫エイシンアポロンの方が上位だ。
父が早熟系で、アメリカで成功しているダート芝兼用の大種牡馬ジャイアンツコーズウェイ。母方は欧州のステイヤー配合だが、ノーザンダンサーの3×4のクロスがあるので、スタミナよりも馬力へ特化している。東京のマイルでは切れ負けするタイプだが、中山のマイルなら話は別なのだ。
特に評価できるのは2走前のデイリー杯2歳S。前後半同じラップで2番手を進み、そのままゴール寸前まで先頭を守った。前に行った馬には厳しいペースだったのだが、にもかかわらずそういった粘りこみができるのは、その馬力を裏付けるものだ。
相手筆頭は、サンデー系の中では唯一中山マイルで弾けるフジキセキ産駒④ヒットジャポット。阪神戦が好内容に加え、兄姉は中山の鬼だった。あとは⑮トーセンファントム、⑧ローズキングダムの人気2頭、そして①バトルシュリイマンの逃げ、②ダイワバーバリアン、⑯ニシノメイゲツ、⑤ダッシャーゴーゴー、⑭キョウエイアシュラ。なお同じフジキセキ産駒⑥キングレオポルドは、緩みのない展開への対応が疑問。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。