2016年の阪神JSでJRA史上初の同一重賞7年連連対記録などJUMPレースの顔として活躍する高田潤騎手。 そして、ファンサービスの積極性は競馬界一とも噂される熱き男の生の声をお届けします!
さまざまなドラマ
2018/6/22(金)
ジャンプレース久々勝利の高田潤です(^_^;)
先週土曜日の東京競馬場のジャンプレースで、久しぶりに勝利を挙げることができました!!
騎乗したアグリッパーバイオは、ジャンプレースのデビュー戦だったんですが、飛越センス抜群で最後の直線では楽々と抜け出して先頭でゴールをしてくれました!!
これからが楽しみな内容でしたので、とにかく無事にいって欲しいですね(^^)
そして!そして!!
昨日も園田競馬場のJRA交流レースで勝利を挙げることができました(^o^)/
昨日の園田競馬場では、お客さんスタンドが凄く盛り上がっていて、
誰か来てるのかな??と思い、その人集りのよく見てみると、、、
なんと、
武豊さんと武井壮さんがテレビの収録で来られておりました(笑)
僕がレースに出ていて、豊さんが観客席にいる。という超レアなこの構図はこの先二度とないと思いますね…(≧∇≦)
最近なかなか良い結果が出せていなかったので、ポンポンと勝つことが出来てホッとしています(^^)
実は、今回この園田レースで勝利したピラミッドファラオですが、、、
JRA所属馬でありながら、全く人気がありませんでした…
それもそのはず、、
1円も賞金を獲得したことが無いからです…
しかもこの時期の3歳未勝利馬は、引退の文字がよぎる時期です…
まだ賞金すら稼いだことのないそんな崖っぷちの馬を勝たせるためにはどうすればいいのか、、、
前走の笠松交流戦で惨敗した後のピラミッドファラオを勝利に近づけるために何かしなければいけない、、、
と陣営と相談した結果、出した答えが、、、
障害練習です。
これは僕が志願しました。
一か八かですが、もう時間がないので、障害練習をしてトモを鍛えよう!!と志願しました!!
毎日毎日、厩務員さんに付き添ってもらい、人馬ともに汗だくになりながら、ヘトヘトになりながら、1ヶ月間みっちりと鍛えました!!
ピラミッドファラオも本当に良く耐えてくれたと思います!!
すると、みるみるうちに馬の状態が上がっていき、まるで別馬か??と思うほどにまでパワーアップしました。
そして、今回のこのレースでした。
1着でゴールをして、戻ってくると、、
ファラオなら必ずやれる!!と、ずっと信じてくれた厩務員さんが、溢れる涙を抑えきれずに待ってくれていました。
この瞬間のためにみんな一生懸命頑張ってきたので、
実は僕も感極まって結構ヤバかったんですが、我慢しました…
やっぱり競馬って素晴らしいですよね。
どんなレースにも必ずドラマがありますから
プロフィール
高田 潤 - Jun Takada
1980年11月3日生まれ、大阪府出身。
1999年に松田博資厩舎所属から騎手デビュー。デビュー当初から、平地・障害の垣根を越えた活躍を続けると、2006年にはドリームパスポートで神戸新聞杯を制覇。これが平地重賞初勝利となった。
一方、2008年にはキングジョイとのコンビで中山大障害を制し、キャリア初のJG1勝ち。2013年には待望の障害リーディングに輝いた。
また、2009年には師匠である松田博資師の元を離れ、フリーに転向。2012年にも生涯の伴侶を得るなど、公私ともに充実期を迎え、障害競走の次代を担う存在として更なる活躍が期待される。