2016年の阪神JSでJRA史上初の同一重賞7年連連対記録などJUMPレースの顔として活躍する高田潤騎手。 そして、ファンサービスの積極性は競馬界一とも噂される熱き男の生の声をお届けします!
正しい報道を
2018/11/16(金)
今を生かされていることに感謝している高田潤です。
先週は、レース中の落馬事故がたくさんありました…
ジョッキーには怪我はつきものだとは思いますが、極力防げる事故は防ごうと皆、集中してレースに騎乗しています。
しかし、どれだけ気をつけていても、予測もつかない事故が起きてしまう場合もあります。
そんな先週のレースでは、幸い軽傷で済んだジョッキーもいますが、幸ジョッキーと和田ジョッキーが落馬により負傷してしまいました…
負傷によりレースに騎乗できないジョッキーは、JRAの発表では『休養中』とだけ表記され、その後の経過がほとんど公表されることはありません。
僕は前々から思っていたんですが、
お客さんあっての競馬、ファンあっての競馬だと思っていますので、
応援しているジョッキーが休養中の場合、いまどんな状況なのか??いつ頃復帰できるのか??などは、当然知る権利はあると思っています。
別にJRA側が放ったらかしにしている訳ではないと思いますが、もう少し騎手クラブ側と連携してもらって、詳細を公表してもいいんじゃないかと思います。
そうしないと、怪我をしたジョッキーのファンの方も不安な日々を過ごされていると思いますし、言い方がおかしいかも知れませんが、そうすることもファンサービスのひとつになるんじゃないかと思います。
今の時代はSNSなどが大変普及していますので、公表されないままだと、場合によっては変な噂や間違った報道をされることがありますので、そういう意味でもきちんとした正しい情報をJRAの方から発信していただきたいと思います。
ちなみに今、鎖骨骨折と公表されて休養中の小坂ジョッキーですが、鎖骨骨折の場合は手術すれば2週間程度で復帰できる場合が多いんですが、ひと月以上経った現在でもまだ入院しております。
なぜこんなに時間がかかっているのか??
それは、実は骨折していたのは鎖骨じゃなかったからです。。
実際に骨折していたのは鎖骨ではなく肩甲骨だったんです。
しかし、こんな報道は、どこにもされていません。
なんでまだ復帰できないの??と思っている小坂ジョッキーのファンの方もいらっしゃるかと思います。
当の本人はと言いますと、
「僕、鎖骨骨折やと思われてるから、厩舎関係の方から、鎖骨でいつまで休んでんねん…って思われるのが凄い嫌です。。(T_T)」
と、言っていました…(>_<)
こういう場合もありますので、
やはり正しい報道というのは必要だと思うし、凄く大事なことだと思います。
それと、先週の落馬事故で一番重傷だった幸ジョッキーですが、骨折した右肘の手術も無事に終わり、もうすでにリハビリを開始しているそうです!!
まだまだ時間はかかると思いますが、しっかりと治して、また爽やかな笑顔でターフに帰って来てくれるのを待ちましょう!!
プロフィール
高田 潤 - Jun Takada
1980年11月3日生まれ、大阪府出身。
1999年に松田博資厩舎所属から騎手デビュー。デビュー当初から、平地・障害の垣根を越えた活躍を続けると、2006年にはドリームパスポートで神戸新聞杯を制覇。これが平地重賞初勝利となった。
一方、2008年にはキングジョイとのコンビで中山大障害を制し、キャリア初のJG1勝ち。2013年には待望の障害リーディングに輝いた。
また、2009年には師匠である松田博資師の元を離れ、フリーに転向。2012年にも生涯の伴侶を得るなど、公私ともに充実期を迎え、障害競走の次代を担う存在として更なる活躍が期待される。