2016年の阪神JSでJRA史上初の同一重賞7年連連対記録などJUMPレースの顔として活躍する高田潤騎手。 そして、ファンサービスの積極性は競馬界一とも噂される熱き男の生の声をお届けします!
2019年スタート!!
2019/1/4(金)
新年あけましておめでとうとございます!!
始まりましたね~2019年!!
今年はどんな年になるんでしょうか??
と、その前に、
少しだけ2018年の話を、、、
まずは、年末に行われた中山大障害(J・G1)を振り返りたいと思います。
絶対王者オジュウチョウサンが不在の中おこなわれた今回の中山大障害でしたが、
僕が騎乗したルペールノエルは、本当に状態が良く、今回は絶好のチャンス!!だと思っていました。
正直、自信もありました。
しかし、、、
レース直前に雨が降り出しました。
ボコボコの道悪やドボドボの不良馬場でもこなせるルペールですが、
直前の雨というのは、まだ芝生が硬いけど濡れている状態になります。
わかりやすく言えば、人工芝に軽く水を撒いたようなイメージをして下さい。
蹄が大きくパワーがあるルペールノエルにとって、この直前の雨は最も苦手とする馬場なんです。
蹄が大きい為に上滑りしてしまい、コーナーを曲がる度にズルっとトモ脚を滑らせてしまいました。
大障害コースは何度も急なコーナーがありますので、この条件は非常に厳しかったです…
今回断然の一番人気に支持されたアップトゥデイトでさえ、最終障害で飛越ミスをしてしまい競走中止という結果になってしまいました。
どれだけ状態が良くても得意なコースでも、
やはり運も何もかも全てを味方につけなければBIGレースを制することはできないんだと改めて痛感しました。。
各陣営をおきましても、それぞれ思う事はあると思いますが、
歓喜に沸いたり、悔しくて涙したり、時には競馬の神様が与える残酷な結末を受け入れなければならない時もあります。
何が起こるかわからない。
それが競馬なんだと思います。
だからこそそこに、人を惹きつける感動やドラマがあるのだと思います。
JUMP界の絶対王者オジュウチョウサンが挑戦した今回の有馬記念もそうですが、
豊さんの最高の騎乗に本当に感動しました。
結果は勝てませんでしたが、オジュウチョウサンをリスペクトしつつ感謝の気持ちがこもったレース後の豊さんのコメントにも感動しました。
障害界も有馬記念も盛り上げてくれたオジュウチョウサンと武豊ジョッキーは、ジョッキー側から見ても本当にカッコいいです。
これは僕だけじゃなく、他のジョッキーもそう感じていると思います。
そして、ずっと付きっきりで毎日調教で跨っていた石神Jも本当に素晴らしいと思います。
アーモンドアイやサートゥルナーリアというスターホースも誕生した2018年ですが、
2019年も本当に楽しみが膨らむ年になるのではないでしょうか!?
今年はどんなドラマが待ち受けているのか!?
僕自身も今年は、レース以外でも、どんどん競馬が盛り上がっていけるように、競馬ファンの皆さんが楽しんでいただけるように、いろいろなことにも挑戦していきたいと思っていますので、
2019年も引き続き『高田潤』を宜しくお願い致します!!
プロフィール
高田 潤 - Jun Takada
1980年11月3日生まれ、大阪府出身。
1999年に松田博資厩舎所属から騎手デビュー。デビュー当初から、平地・障害の垣根を越えた活躍を続けると、2006年にはドリームパスポートで神戸新聞杯を制覇。これが平地重賞初勝利となった。
一方、2008年にはキングジョイとのコンビで中山大障害を制し、キャリア初のJG1勝ち。2013年には待望の障害リーディングに輝いた。
また、2009年には師匠である松田博資師の元を離れ、フリーに転向。2012年にも生涯の伴侶を得るなど、公私ともに充実期を迎え、障害競走の次代を担う存在として更なる活躍が期待される。