2016年の阪神JSでJRA史上初の同一重賞7年連連対記録などJUMPレースの顔として活躍する高田潤騎手。 そして、ファンサービスの積極性は競馬界一とも噂される熱き男の生の声をお届けします!
克駿、辛いが乗り越えろ!!
2019/8/2(金)
小倉滞在中の高田潤です(^^)
いや〜、暑いですね。。
小倉はめちゃくちゃ暑いです…
外に出て1分歩くと汗だくになります( ̄O ̄;)
今週からは栗東も暑いみたいですが、小倉も負けじと暑いです。
先週から小倉の夏開催が始まったわけなんですが、その土曜日の1レースで鮫島克駿ジョッキーが落馬負傷してしまいました…
左腕の橈骨と尺骨の開放骨折ということで、その日のうちに手術を受け、今週の火曜日にも2度目の手術を受けました。
その他にも左足の腓骨にも骨折が見つかったということで、かなりの重傷を負ってしまいました。
関西のジョッキーで小倉に滞在しているのは僕だけだったので、関西のジョッキーを代表してお見舞いに行ってきました…
落馬した翌日には新潟で、自身の初重賞制覇がかかった重賞一番人気のライオンボスに騎乗する予定だった克駿ですが、
騎乗が叶わず、レースの結果は皆さんご存知の通り、ライオンボスが快勝したわけなんですが、競馬の神様は本当に厳しいなと思いました…
克駿自身もレースで落馬するのは初めてだったみたいですが、よりによってこのタイミングで…って感じですね。。
まぁでも僕もそうでしたが、ジョッキーという職業をやっている以上、多かれ少なかれこういう経験は必ずあると思います。
これが逆に、他のジョッキーが負傷して、自分にチャンスが巡ってくる場合もありますので、やはりこういう経験を乗り越えていかないといけないと思います。
いま克駿は、めちゃくちゃ悔しい気持ちはあると思いますが、その気持ちを忘れず復帰後のレースに活かしていって欲しいですね。
元気が出るように病室に特製鰻重を買って持っていったんですが、元気ではありましたが、やはり痛々しかったです…(>_<)
見舞いに行った次の日にも手術を控えていたので、翌日にも特製焼肉弁当を持っていきました(^^;;
全身麻酔と術後の痛みや辛さは、僕もよく知っているし、当然会話も出来ませんので、手術中に病院へ行き、克駿には会わず病室に弁当だけそっと置いて帰ってきました。
後から聞くと、やはり術後は痛みと苦しさでその日は何も口にできなかったみたいで、次の日に食べたそうです…
まだ詳しい全治は出ていないみたいですが、ジョッキーは、なかなかゆっくりできる時間がありませんので、この機会にゆっくりカラダを休めて、しっかりと治して、しっかりとリハビリをして、
復帰の際は今まで以上の活躍を期待したいですね!!
なんか、いちファンみたいなコメントになってしまいましたが、
克駿はまだ若いし、先輩の僕としては、やはりそういう気持ちですね。。
最後に、
克駿の読み方は『かつま』ですので、知らなかった方はこの機に覚えてあげて下さい(^_^;)
プロフィール
高田 潤 - Jun Takada
1980年11月3日生まれ、大阪府出身。
1999年に松田博資厩舎所属から騎手デビュー。デビュー当初から、平地・障害の垣根を越えた活躍を続けると、2006年にはドリームパスポートで神戸新聞杯を制覇。これが平地重賞初勝利となった。
一方、2008年にはキングジョイとのコンビで中山大障害を制し、キャリア初のJG1勝ち。2013年には待望の障害リーディングに輝いた。
また、2009年には師匠である松田博資師の元を離れ、フリーに転向。2012年にも生涯の伴侶を得るなど、公私ともに充実期を迎え、障害競走の次代を担う存在として更なる活躍が期待される。