2016年の阪神JSでJRA史上初の同一重賞7年連連対記録などJUMPレースの顔として活躍する高田潤騎手。 そして、ファンサービスの積極性は競馬界一とも噂される熱き男の生の声をお届けします!
鮮烈デビュー!!
2020/11/13(金)
高田潤です!!
先週の土曜日の福島で、超良血馬のグローブシアターが障害デビュー戦で素晴らしい走りをしてくれまして1着を獲ることができました!!
Twitterでも少し触れましたが、一言でいいますと、まさに搭載エンジンが違う…って感じでした。
前回のコラムでも書いた通り、しっかりと障害練習を積んで準備を整えてレースに臨みましたので、特に心配するところはありませんでした。
1つ心配事を言うならば、途中で集中力が切れて走りを止めてしまう。という癖があるところです。
実はこのグローブシアター、障害試験では、一緒に併せた格下クラスの馬に先着を許しています。
障害を全部飛び終わって抜け出したところで走るのをやめてしまい、ゴール手前で差されてしまいました…。
でもそのときに、こういう癖がある馬だということがわかりましたので、その後の調教からチークピーシズを着用することにしました。
まぁでも、調教とレースでは全く馬の雰囲気も走りも変わりますので、レースにいってどうかなという思いはありましたが、馬の状態もかなり上がっていましたので、レースでは自信を持って乗ることができました。
そもそもグローブは本来、トモの強化や走りのバランスを整える為に障害調教を取り入れたんですが、あまりにもジャンプセンスがありましたので、オーナーサイドと厩舎サイドとの話し合いの結果、障害レースに挑戦するということになりました!!
しかし、まだレースでは、グローブ本来の飛越の良さを出すことが出来ず、ちょっと緊張しながらの慎重な飛越になっていましたので、いつもの練習通りの飛越ができるようになれば、もっともっとパフォーマンスが上がってくると思います。
次走はまだ確定はしておりませんが、おそらく中山の特別戦になると思います。
オープンクラスに入るとさすがに平地力だけでは勝てませんので、また次のレースまでにしっかりと練習を積んでいきたいと思います!!
相当な素質を持った馬だと思いますので、このまま順調に経験を積んで、さらに高みを目指していければと思っています。
プロフィール
高田 潤 - Jun Takada
1980年11月3日生まれ、大阪府出身。
1999年に松田博資厩舎所属から騎手デビュー。デビュー当初から、平地・障害の垣根を越えた活躍を続けると、2006年にはドリームパスポートで神戸新聞杯を制覇。これが平地重賞初勝利となった。
一方、2008年にはキングジョイとのコンビで中山大障害を制し、キャリア初のJG1勝ち。2013年には待望の障害リーディングに輝いた。
また、2009年には師匠である松田博資師の元を離れ、フリーに転向。2012年にも生涯の伴侶を得るなど、公私ともに充実期を迎え、障害競走の次代を担う存在として更なる活躍が期待される。