長い歴史を誇る中京記念。だが阪神開催はこれが初めて。芝の重賞へと変わって50年近い。以前は3月の中京の名物レースであった。小倉で4度の開催を経験しているがローカル開催だから阪神へは振替られなかったのだろう。

距離も2000芝を守っていたが、ケイキロクがダートでレコードで勝った時(1981年)は雪でダート変更になったと記憶している。7月と時期を替えた8年前から距離もマイルへと変更。その8回のマイルの中京記念を、松永幹厩舎が3勝と抜群の好成績を挙げている。

今年は3歳牝馬、ギルデッドミラーでチャレンジ。ハンデが51キロと軽量も魅力である。G1馬のケイアイノーテックが57キロと斤量面での差もなくなりつつある。久々の勝機が近づいている。重賞初挑戦となるスイーズドリームス。今年に入っての6戦は全て馬券圏内。54キロも悪くない。

ハンデ戦らしくアチコチへと眼が行く。ただ今週もずーっと傘マーク。馬場も注意したい。


【プロキオンSの回顧】

20年7/12(日)4回阪神4日目11R 第25回 プロキオンS(G3、ダート1400m)
  • サンライズノヴァ
  • (牡6、栗東・音無厩舎)
  • 父:ゴールドアリュール
  • 母:ブライトサファイヤ
  • 母父:サンダーガルチ

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1週前の3場の重賞やメインの結果は全て逃げ切りだった。そして先週は実績馬の復調と言えようか。函館ではG1馬、タイムフライヤーがそのホープフルS以来の勝利。福島ではコース相性抜群のクレッシェンドラヴが、昨年の福島記念に続いての勝利。阪神のプロキオンSではG1馬、サンライズノヴァが59キロをものかわ上り34.4と芝なみの末脚を駆使しての勝利。2着もダート初挑戦のエアスピネルがキッチリと仕事をした。

毎週の競馬には、何かテーマや括りがあると後で気がつく。そこを前もって推測、察知ができたら競馬は楽なのであるが、凡人にはとても無理な話だ。福島、土曜メインのアユツリオヤジにしろ、プロキオンSのエアスピネルといい、初芝や初ダートへ挑戦。長い間、競馬に携わっているベテランの関係者が、今までと違うことをやろうとしている。そんなチャンスに何故、その意味合いをもっと汲み取り、そのシグナルを生かさないのか。競馬のプロ達がやろうとしていることに乗らないのかと、おおいに反省するばかりだ。話を本題に戻そう。

ラプタスが内で、サクセスエナジーが外。ラプタスの先手が当然だが、楽なペースで行く。それなのにサクセスエナジーは好位にも行けない。そして伸びてもこない。1番人気のレッドルゼルは、内枠を生かして文句のない位置。直線でも、これから伸びて来るぞと待てど暮らせど前の馬群を抜きそうにもない。

ヤマニンアンプリメがその先行集団から抜けだそうとする。その後ろで手応えよく追走していたエアスピネルが前に迫ろうとする。ところがさらに外をサンライズノヴァが次元の違う伸び脚でグイグイと前へと迫ってきた。サンライズノヴァの松若騎手は内の馬を抜いて安全と感じたか、最後は流し気味のゴール。格が違うと勢いの差があった。まずはスタートを五分に出れていた。

直線入口まで各馬が手応えよく廻ってきての決め手勝負。結果だけをみれば不思議でない顔ぶれ。だが予測ができない。