以前から、この札幌記念をG1へとの意見を聞く。それほどにいいメンバーが集うレースである。秋へのステップとしてちょうどいいのもあろう。牡57キロ、牝馬55キロの別定戦でG1馬が出てきやすい。

今年のキーポイントはG1牝馬。8月2日にあったクイーンステークスがG3。別定重量で、もし出走すればラッキーライラックは67キロ、ノームコアは58キロとなって論外。

ラッキーライラックはすでに札幌で時計を出している。ノームコアは1週前に美浦で追い 切り。直前追いは出来ない日程だろう。

この2頭の対決は、昨年のヴィクトリアマイル。ノームコアがレーン騎手で勝利したが、1番人気のラッキーライラックは石橋騎手で4着だった。ラッキーライラックはその時を最後にマイル戦は使わなくなり、距離延長をしている。ノームコアは逆に2000芝は19年の1月以来となる。

2年前の2着馬マカヒキ。約2年ぶりの勝利が函館記念のアドマイヤジャスタ。ルメール騎手はポンデザールでと今年も面白い。


【小倉記念の回顧】

20年8/16(日)2回小倉2日目11R 第56回 小倉記念(G3、芝2000m)
  • アールスター
  • (牡5、栗東・杉山厩舎)
  • 父:ロードカナロア
  • 母:ウェーブクイーン
  • 母父:サツカーボーイ

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1週前に特別登録。月曜にハンデ発表。その斤量を書き込んでいる時に気がついたのが、格上挑戦なのに付けられていると思ったのがアールスターとショウナンバルディ。

ミスディレクションは勝ち上がって54キロだが、前述の2頭は条件のままで53キロ。またサトノガーネットが牝馬で55キロ。これはトップハンデ・タイの57キロとなる。重賞ウイナーだから当然なのか。そこをもっと追及しておけばと、今だから思えるもの。あらためてハンデキャッパーの仕事ぶりに恐れ入った。ゴール前で横一線を目指してのハンデ競馬は判ってはいるが、それにしてもである。

颯爽とゴールへ駆け抜けるアールスター。これが条件馬なのかと思える驚きで見送った。大外から突っ込んできたサトノガーネットも流石の脚を見せた。ミスディレクションの早々の脱落、52キロとは恵まれ過ぎと思ったサマーセントは4角手前で圏外の脚色。もう1頭のハンデ頭、ロードクエストは4角先頭。そこを我慢したランブリングアレーは直線半ばで先頭もそこから伸びなくなる。サトノルークスは何もなく終わった。

道中、最後方とブービーの馬が2,3着。だが勝ったアールスターはちゃんと勝つ位置で競馬していた。前から6頭目、ウチラチ沿いでは3番手。ロスなく廻ってきて最後はタニノフランケルの内から鋭く伸びた。長岡騎手が付きっきりで稽古とゲート再審査をしたらしい。

京都開催を終えて阪神開催に入り、宝塚記念だけ2番人気クロノジェネシスの勝利。マーメイドS、7番人気サマーセント。鳴尾記念、10番人気パフォーマプロミス。宝塚の次の週、CBC賞では13番人気ラブカンプーの勝利。プロキオンSは5番人気サンライズノヴァ。中京記念は、何と18番人気のメイケイダイハードと荒れに荒れた。

新潟を挟んでの小倉開催でも、その流れは変わらず。《負けには必ず理由がある》は野村元監督。そこらを突き詰めないと紙屑となった馬券代が悲し過ぎると。