《京都記念》が阪神で開催されたのが1994年。ビワハヤヒデが勝って、その後の天皇賞、宝塚記念勝利へと極めて行った年である。村山内閣が誕生した年でもある。もちろん専門紙『馬』の記者としてスタンドの上からレースを観ていた。

あれ以来の阪神開催である。あの頃からは馬場も様変わりして、今は時計勝負。直線の坂はあるけれども前へ行っている馬が断然有利、まして開幕週。ざっと見渡すとダンビュライトが逃げるのだろう。

G1馬は2頭。ワグネリアンラヴズオンリーユー。鞍上が共に替わる。ワグネリアンには武豊騎手で、先週の木曜に稽古に跨った。ラヴズオンリーユーには川田騎手で、2週連続で乗っている。

ワグネリアンは、宝塚記念13着の後にノドの手術をした様だ。ラヴズオンリーユーの有馬記念は、馬場も合わなかったか。共に3歳時から勝ち星を加えていない。共に仕切り直しの一戦。結果を残したいはずだ。

他ではモズベッロ。今年一度使って、上積みは十分。


ラーゴム
【きさらぎ賞の回顧】

21年2/7(日)1回中京12日目11R 第61回 きさらぎ賞(G3、芝2000m)
  • ラーゴム
  • (牡3、栗東・斉藤崇厩舎)
  • 父:オルフェーヴル
  • 母:シュガーショック
  • 母父:Candy Ride

きさらぎ賞(G3)の結果・払戻金はコチラ⇒

《適度で節度あること(スウェーデン語)》ラーゴムの馬名意味である。確かに競馬っぷりは絶好の位置の3番手のイン。前半はややリキむ処もあったが、我慢させての道中。直線もそのまま伸びての勝利。派手さこそないがキッチリと能力を出し切って勝った、そんな印象であった。

逆に2着のヨーホーレイクは、今回もスタートで少し流れて外のダノンジェネラルと接触。位置取りは後ろから、コーナーは内を廻るも向こう正面に入ってからは外を選択。直線入口まで辛抱して、進路を馬場の真ん中へと出してくる。

直線半ばで二度ほど外へ流れた。そこから気持ちが前へ向いて伸びたものの、クビ差負け。道中の外や直線の進路は描いていたものだと思えるが、最後に若さの分での負けではなかったか。あれでクビ差なのだからと思える内容だった。

そして1番人気のランドオブリバティ、スタートで少し窮屈な面はあったが、今日はじっくりと乗ろうがありあり。前の2頭から3馬身以上も離されていただけに勝ち負けには加わった感はないが、とりあえず前走のアクシデントを払拭しての今後だけに、仕方ない内容ではなかったか。

キャリア1戦のダノンジェネラルはスタートから道中、そして直線に入ってとかなり厳しい競馬を強いられた。今日は参考外としておこう。

馬場がかなり悪くて、今日は力を出せなかった馬もいるだろう。今回の結果が全てではないとは思える。まだまだ強い馬が待っているクラシック路線なのである。

どうもJRAの馬名の意味での《ラーゴム》がもうひとつ判りにくい。ネットで調べてみた。《多すぎず、少なすぎず、ちょうどよくと言った意味合い。ラーゴムが生活に根付いているスウェーデンの人たちは、日本とよく似た文化である》とあった。

なるほどと思える馬名である。派手さはないがキッチリと仕事をこなす、そんな多くの日本人が持つ特性をそのまま表したようなラーゴムのレースぶり。常に手抜きをしない仕事ぶりであった。