さぁ、今週は3歳のG1、NHKマイルCである。立て板に水のごときの鈴木康弘元調教師の名解説が聞ける。それだけでも楽しみである。

エリザベスタワーの連闘使いはないだろうし賞金900万でも1頭は出れそうだ。牝馬が3頭。初日の3歳未勝利戦で1.33.1。先週の土曜の2勝クラスが1.32.7の走破時計。当然に例年どうりに32秒台の前半、流れ次第では31秒台に突入かも知れない。

今のところの予報では傘マークもない。昨年の朝日杯FSの勝ち馬、グレナディアガーズが前走のファルコンSでルークズネストに負けた。相手が差し返したこともあるが道中で力みがあった様子。自分自身に敵ありか。

矢作勢の2騎、朝日杯FSの敗退から巻き返したホウオウアマゾンに逃げて連勝のバスラットレオン。後者に魅力を感じる。ルメールはシュネルマイスター。初めての左回りに問題はないか。いずれにしろ混戦だ。

【天皇賞・春の回顧】

21年5月2日(日)阪神11R 天皇賞・春(G1、芝3200m)
  • ワールドプレミア
  • (牡5、栗東・友道厩舎)
  • 父:ディープインパクト
  • 母:マンデラ
  • 母父:Acatenango

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週央にドッサリと降った雨だが阪神競馬場の芝は思っていたよりも回復が速い。日曜は後半に雨の予報。昼過ぎのTV画面では雨粒が見られたりもした。天皇賞が近づくにつれ晴間も戻り、パドックで周回する馬に陽光も反射する。

ワールドプレミアがちょっと入れ込む寸前ぐらいにうるさそうに回っていた。だから直前は軽めの稽古にしたんだと納得。

すぐ後ろをアリストテレス。本来ならこの馬が春の盾に近かった馬の筈。それが7着敗退。馬場の影響もあったに違いない。が、負け過ぎだ。道悪だけではないと素人は勘繰る。だがどんどん馬場の心配がない、となると一番強いのはこの馬だ。と、前走で裏切られたことを忘れようとする。

1番人気、ディープボンドはユッタリといい雰囲気。あの5馬身差は大きい。やはり充実の時期か、と。ファンファーレを待つ。終始、アリストテレスを中心に観ている。

前の5頭の後ろ、絶好の位置でスタンド前を通過。前にディープボンドも視界に入っている。後ろにはワールドプレミア。2周目の向こう正面を過ぎ3コーナーへ向かうあたりでのルメールの手が動き出す。後ろの福永の方が手応えはいい。

あと600を切ってディープボンドの和田の手が激しく動きだす。それを追うアリストテレスもかなり追っている。すぐ後ろにはワールドプレミアも接近する。前はカレンブーケドールが逃げたディアスティマに楽に並んで直線へ入ってきた。

あと200を過ぎても後はまだ前を捕らえられない。しかしそこからが本番。外のワールドプレミアの伸びが目立つ。ディープボンドに体半分のリードを残したままゴール。アリストテレスはもうひと伸びはしたがカレンブーケドールにはアタマ届かずの4着。

昨年の有馬記念でカレンブーケドールと5着同着のワールドプレミア。トライアルでも負けたが今度は彼女に先着して再び栄光の座に戻った。福永Jも親子制覇の偉業。最後の1Fの13.0がこのレースを物語る。