今週、来週と3歳馬の最高峰のレース。優駿牝馬、東京優駿と続く。両方のレースともに昨年同様に無敗馬の戴冠となるのかどうか。まずはオークス。若武者、吉田隼人Jと共に幾多のレースを戦ってきたコンビ。もはや母系からダート馬が多く輩出とか、父クロフネは2000以上の距離はどうなのかとかのくだらない疑問は沸かないと思う。

ソダシには何にもどの馬にも負けたくないと言う強い気持ちが感じられる。阪神JFの時には一旦は相手に前に出られていたのに、ゴールではもう一度盛り返す、ド根性としか言いようのないファイトを見せるソダシである。関西までは梅雨入りしたが関東も時間の問題。例年以上に早いサイクルで季節が前倒しになっている。もしかすると雨に出会うかも知れない。

そんなこともこの馬にはプラスにしかならないのだろうと思える。2着候補には抽選となる2勝クラスの5頭。前走勝ちの4頭が不気味。ソダシの無敗での2冠が濃厚と思える。

【ヴィクトリアマイルの回顧】

21年5月16日(日)東京11R ヴィクトリアマイル(G1、芝1600m)
  • グランアレグリア
  • (牝5、美浦・藤沢和厩舎)
  • 父:ディープインパクト
  • 母:タピッツフライ
  • 母父:Tapit


  • 小雨は降るが大勢に影響なし。良馬場でのマイル女王決定戦となった。1.3倍の断然人気のグランアレグリアには雨というマイナスポイントはなくなり、1強の直前モードとなった。パドックは二人引きながら落ちつきが十分あり文句なし。同じディープインパクトの子供でも、これだけ違うのかと思えるほど体型、色でも違いが判る10頭だった。

    問題はレシステンシアがどう乗るのか。大外枠から先手をとりに行く様な単純な騎乗をする鞍上ではない。内の馬の出方をみる筈。流れはそう極端に早くはならないだろうと。好ダッシュのレシステンシアだったが、やはり先手を主張はしなかった。内からクリスティが前へ出る。イベリスが続くが外からスマイルカナが馬体を寄せてきて、前に入る。レシステンシアがその外。スンナリと前の隊列は決まった。

    グランアレグリアはと見ると、4列目8番手。直後の内にランブリングアレー、マジックキャッスル、そしてデゼルの社台勢が続く。テルツェットとリアアメリアがスタートで出が悪く後ろ。位置が後ろになった様子。前は淡々と流れて行く。1000m、57.6は昨年のアーモンドアイの時よりも1秒ぐらい遅い。

    そのまま流れて4角手前でレシステンシアが少し前へ動く。後400あたりで内のクリスティと並ぶ。真ん中のスマイルカナは脱落。そこからレシステンシアが前に出た。だが、あっと言う間にサンデーレーシングの勝負服が一瞬の間に抜き去る。前へ出た後でルメールの右ステッキが2発入る。その後はただ馬を押すだけのアクション。それでいてどんどん加速して4馬身差でゴール。

    2着には馬群の中からマジックキャッスルが一旦出た処を外からランブリングアレーが脚を伸ばして確保した。昨年のアーモンドアイと同じく4馬身の差。ハッキリと現4歳上牝馬では抜けた存在のグランアレグリア。このまま安田記念へ。今年は中2週の間隔だが敵はお天気だけと言えようか。