5週連続の東京競馬場でのG1シリーズも終えた。関東馬4勝、関西馬はダービーだけの勝利だが、ダービーは何と言っても競馬の頂点。そして今週からローカル競馬も始まる。

今週はG3のエプソムカップ。これが難しい顔ぶれ。18頭中の7頭だけが前走と同じ鞍上でそれ以外が乗り替わる。これをどう読み解くかがレース当日までの課題だろう。ローカルでジョッキーがあちこちと散らばるのもあるか。

近走の競馬内容から池江厩舎の2頭が人気か。アルジャンナは前走のマイラーズCがケイデンスコールの2着。ただ前回の福永から今回はルメールへチェンジ。シュリはOP入りした3戦でリステッド競走をふたつを勝った。これも前回の秋山真Jからデムーロへ乗り替わりである。

友道勢はアドマイヤビルゴにマイラプソディ。アドマイヤビルゴの前走は道悪で参考外。良馬場で見直しだろう。鞍上は引き続き、岩田望。マイラプソディは前走の内容では完全復活とは行かない感だ。

【安田記念の回顧】

21年6月6日(日)東京11R 安田記念(G1、芝1600m)
  • ダノンキングリー
  • (牡5、美浦・萩原厩舎)
  • 父:ディープインパクト
  • 母:マイグッドネス
  • 母父:Storm Cat


  • アーモンドアイは15戦11勝、ドバイターフの外国をも含めてG1を9勝した。が、この安田記念には勝てないで競走生活を終えた。安田記念には2回のチャレンジ。一昨年はスタートでの不利での3着と敗因は判っていた。昨年はヴィクトリアマイル勝利から中2週でグランアレグリアに2馬身半もの差をつけられた。

    何故か相性の悪かった安田記念だったか。その間隔の短さが問題にもなった。今年は同じローテーションでグランアレグリアが臨んだ。道中の位置はともかくも直線へ入ってくる手応えがあまりいいとは思えなかった。

    少しでも馬場のいい外めへと進路をとりたいが、外に並ぶ2頭の方はタイトでそれらをやり過ごしてからでは相当なるロスタイムとなる。外へ行く気を見せず内へと入って行く。が、すぐ傍に居たサリオスの進路をなくし、さらに内へ寄ってラウダシオンの勢いをも止めてしまった。

    何とか進路を確保しながら前へと進すめ、一番前に出た時には勝利かと思われた。だが、外のダノンキングリーの最後の一歩で先んじられてしまった。着差はアタマ差ながら、ゴール前の勢いでは差があった。モーリスがロゴタイプが連覇できなかった安田記念の過去。昨年には2馬身半をもの差をつけたグランアレグリアさえもが楽な競馬にはならない安田記念。今後の研究課題だろう。

    それにしてもの勝ち馬、ダノンキングリーである。最近は1週前の追い切りに美浦へ栗東へと乗りに行き感触を確かめる。それが稽古欄を見てもダノンキングリーに川田Jの名はなかった。あまり見ないパターンであり、ファンには難しい選択だ。厩舎サイドでじっくりと乗っていた様だ。

    ディープインパクトの子供が5頭出ていたが、さすがの1、2着だ。天皇賞からの6週連続のG1で4勝。イギリスからも凄いニュースが届いた。日本のみならず世界的規模の血統なのだ。