次週は上半期の総決算の宝塚記念。今週はその前のエアポケット的な週である。重賞は東で3歳馬のダート重賞、ユニコーンS。西は牝馬のハンデ重賞、マーメイドSである。

今回はマーメイドSをピックアップ。ハンデ戦らしく、この3年は軽量馬が活躍。先週から3歳馬が古馬と走る番組編成であるが、このマーメイドSには過去7年も3歳馬の参加はなし。3歳のオープン馬なら樫へチャレンジしている筈だし、参戦しずらい時期でもある。

トップハンデは56キロの4歳馬、アブレイズ。新馬勝ち以降は重賞参戦が続いた。前走がリステッド競走。とたんに勝利と格の違いを出した。格と言えば関東馬のサンクテュエール。シンザン記念を勝利時には将来への道が見えた。だが、桜花賞6着のあとは二桁着順が続く。5ケ月ぶりの福島牝馬Sで3着。体も470キロ台をキープと大人の体。川田Jに待望の藤沢和厩舎での勝利となるか。ソフトフルートやアンドラステと多彩な顔ぶれ。

【エプソムCの回顧】

21年6月13日(日)東京11R エプソムC(G3、芝1800m)
  • ザダル
  • (牡5、美浦・大竹厩舎)
  • 父:トーセンラー
  • 母:シーザシー
  • 母父:Lemon Drop Kid


  • 時折、雨の縦じまが画面から見てとれた東京競馬。昼過ぎのレースで内から抜けだすシーンもあったが、メインにいちばん近い芝での8Rでは内を避けての攻防となっていた。雨で内めの芝がかなり痛めつけられた模様だ。

    メインも4コーナーまではひと塊りの馬群だったが、直線へは全馬が外へと出してきた。馬場の真ん中あたりを使ってのデッドヒートとなった。難なく外へと出せたザダルが先に前へ出たアトミックフォースとファルコニアを一瞬に抜きさっての勝利。2着にはそのザダルの後ろからサトノフラッグだったが、ザダルの一連の動きで待たされる間があって、追い込んだがクビ差届かなかった。

    馬群のいちばん内を突いたヴェロックスがファルコニアの後の4着、先行したアトミックフォースが5着と粘った。1番人気の支持のアルジャンナは直線半ばでもう脚がなく、外からザダル、内からサトノフラッグが進んで行く時に追い上げる脚もなく10着敗退。関東馬のワンツーとなった。

    関東馬10頭、関西馬8頭の構図ではあったが人気は関西馬、結果は東だった。1週前の展望でも書いたのだが前回と同じジョッキーの騎乗が7頭。あとの11頭が乗り替わりだった。

    だが勝ち馬、ザダルは元々が石橋脩Jで菊花賞まで行った馬であった。2歳時に1戦1勝。3歳のプリンシパルSまで無傷で3連勝。ダービーへは日程の関係で使わず。秋にセントライト記念、菊花賞へと駒を進めた。その後はマーフィー、ルメールに川田、田辺と乗り繋いで今回が8ケ月ぶりに鞍上へ戻った。父、トーセンラーは2013年にマイルCSを武豊Jで勝った。その子供、ザダルがトーセンラーの初重賞馬となった。嬉しい勝ち名乗りだ。

    復活と言う言葉を使っていいのかだが、素質ある馬がやっと陽の目を当たるところにまで戻ったと言えようか。まだまだこの様な馬が東西にたくさん居る。勝つにも負けるにも必ず理由がある。そこをいちはやく知るのが大事である。