今年の宝塚記念はいつもより馬場コンディションがいい。いつもなら阪神開催の最終週で梅雨時で痛めつけられた芝。それが今年は変則開催の2週目で芝がいい。だから今年は内々での決着。

と、決めつけて7年前から見られるパトロールビデオで振り返る。意外や意外。道中から内を避けることはほぼなく、直線でも外を選択した例は数少ない。キタサンブラックが9着に負けた4年前が外を使っての決着だった。

ただあの時のキタサンブラックは馬場よりも夏負け気味になったかと記憶している。ただ良であれ稍重であれ、外枠、それも⑧枠が圧倒的にいい。馬数が多かろうと少なかろうとだ。今年も枠順には注目である。

今年はクロノジェネシスの連覇がかかる。鞍上はルメール。15年から本格的に日本での騎乗であるが、まだ宝塚記念は勝てていない。今年こそチャンスだろう。ライバルは無敗馬レイパパレ。敵は前に居る。この攻防は見物である。後は週末までに穴馬をみつける事だ。

【マーメイドSの回顧】

21年6月20日(日)阪神11R マーメイドS(G3、芝2000m)
  • シャムロックヒル
  • (牝4、栗東・佐々晶厩舎)
  • 父:キズナ
  • 母:ララア
  • 母父:Tapit
  • 通算成績:15戦4勝
  • 重賞勝利:21年マーメイドS(G3)


いや~完敗である。まったく読み筋から違った結果であった。と、言うか、この発想が今の自分には出来ないとお手上げである。ワクチン接種で競馬をライブで観れず。家に帰るまでアイパットでも検索しないで居た。

最終レースのテレビ放送を観ながらひとつ、ひとつ結果を観て行く。札幌メイン、とんでもない。阪神メイン、エ?、何?。まったく見当違い。そして最後、東京メイン。ここも当たる訳がない。上位に来ている馬名に記憶があまりない。WIN5の結果を見てもこれで2000万馬券。けっこう選択する人が居ると言う事実。

競馬の基本はまず展開から始まる。どの馬かが逃げてレースは始まる。展開を読む力で抜きんでていたトラックマンが居た。面白い様に当たるのに呆れて観ていた。自分もそれを見習ってやってみるが続かない。思惑どおりに逃げてくれない、流れが違う。

そもそも昔から競馬で一番強いのは逃げて勝つことだと教えて貰った。自分で逃げてそのまま押し切るのがいちばんシンドイ筈である。20日の3場メインは2つが逃げ切り。東京も2着は前残りの馬。この流れを読めないと始まらない。阪神は土曜も日曜も格上挑戦でオープンを3勝クラスの馬が快勝した。

マーメイドSの競馬新聞を読み返す。何と格下からの挑戦は5頭も居た。それが9着までに全て入っている事実。夏は格よりも調子と言うが唖然とする事実だった。藤懸ジョッキーはケレンミのない競馬で見事に結果を出してきている。オークス3着も記憶に新しいところである。今、競馬が楽しいだろうなと思う。走る馬との出会いがジョッキーを成長させる。まさしく28歳の藤懸ジョッキーに今、春が来ている。そしてシャムロックヒルの父、キズナで佐々木晶師が初重賞勝ち。競馬は終わるとイロイロと判るのが実にシャクである。