日経新春杯で4歳馬のワンツー。それもクラシック路線で戦った馬の決着。やはり4歳世代が強いと感じる。その4歳馬で菊花賞2着のオーソクレースが出走予定である。もう1頭、アサマノイタズラも登録はあるが出否未定だ。

で、4歳馬は如何かとJRAの《過去レース結果》で2000年からの出走馬と結果を調べてみた。出走がなかったのが2年。後の20回は少なくとも1頭から多い時で4頭が出走のなかで勝った4歳馬は3回のみ。あまり《4歳馬が強い!》のデータではない様だ。

また過去のデータを眺めていて気がついたのが横山典弘Jがかなりの勝ち鞍を残していた。何と、6勝ともちろんダントツのトップ。長くやっているからではないだろう。今年もキングオブコージで参戦と注目ではある。

だが、やはり4歳馬オーソクレースだろう。骨折などがあってまだ5戦のキャリアで昨年は2戦のみ。菊花賞からも中心視は当然。そろそろルメールもエンジン全開だろう。

【日経新春杯の回顧】

22年1月16日(日)中京11R 日経新春杯(G2、芝2200m)
  • ヨーホーレイク
  • (牡4、栗東・友道厩舎)
  • 父:ディープインパクト
  • 母:クロウキャニオン
  • 母父:フレンチデピュティ


終わってみれば4歳馬どうしの決着。それも昨年のクラシック路線の王道を歩んでいた2頭の追い合いとなった。

3着馬に3馬身の決定的な差をつけての2頭だけの世界だった。勝ちに行ったステラヴェローチェだったが、最後はハンデの2キロが応えたかも知れぬ。後200で先頭に立ちかけたステラヴェローチェを外からヨーホーレイクが交わしにかかり最後は1馬身近く前に出ての決着。

とてもダービー以来の実戦で《何とか間に合ったかなと言った感じ》の友道師の談話が専門紙に載っていたが、とてもとてもと思える伸び具合。これがやはり王道を進んだ馬の底力なのだと思い知らせてくれるものだった。

皐月賞では3着ステラヴェローチェからクビ・クビ差のコンマ1秒差の5着。そしてダービーでは、やはり3着のステラヴェローチェから0・4秒差の7着。ただ当時の川田Jのコメントを読み返すと、力みっぱなしだった様で《僕自身がうまく乗ることができなく申し訳なかったです》を残している。その時の借りを返したのかの今回の騎乗である。

相手は当然にステラヴェローチェと決めての騎乗かと思える。ミルコが《勝ち馬にマークされていたし、トップハンデでもあったので仕方ない》とのレース後のコメントである。

今日のステラヴェローチェはまずスタートを決めた。そして外から前へと行かせての4番手から、もうひとつ下げたがいつでも動ける馬群の少し後ろめの8番手。後1000を過ぎて少し前に行きかけたが、もう一度脚を貯めて後600の4コーナー手前から前へと進出。

後300でほぼ先頭に立ち、そのまま押し切りを狙った。だが後200過ぎにヨーホーレイクが追いつき、川田Jの右ステッキに呼応して前へと出る。最後の50Mでは見せムチを少々流し気味で着差以上の勝ちだった。

フライライクバードがブービー、クラヴェルは8着と動けずじまい。勝ち馬も2着馬もディープインパクトの偉大なる血が受け継がれている。