今年のフェブラリーステークスはかなり難儀なレースになりそうだ。毎年、いちばん始めとなるG1レース。

最近はサウジアラビアカップが26日に控えているので、そちらへ出向く有力馬が居るだけに、より難解な顔ぶれになる様だ。

一昨年のモズアスコットの様な例で言えばソダシなのだが、前走の初ダート戦での負けがどうなのか。強い時と負ける時との差があり過ぎる。この3年の勝ち馬のインティにカフェファラオが居るが、インティは脚質転換かと思いきや前走の感じでは何とも言えない。

カフェファラオはルメールが乗らない時点で消したい。昨年の2着馬エアスピネルも9歳馬、4着馬レッドルゼルは明らかに後1Fが問題かもだ。

ではどの馬なのか。近走で勝っている馬か。JRAで初重賞のテイエムサウスダン。アルクトスは昨年のここで完敗だった。スワーヴアラミスはマイルでどうなのか。岩田康Jが付きっきりで熟成させてきたテイエムサウスダンに期待する。

【共同通信杯の回顧】

22年2月13日(日)東京11R 共同通信杯(G3、芝1800m)
  • ダノンベルーガ
  • (牡3、美浦・堀厩舎)
  • 父:ハーツクライ
  • 母:コーステッド
  • 母父:Tizway


グリーンチャンネルで周回する馬を眺めていた。

ジオグリフはちょっと落ち着きがないと判断。順に廻る馬を観ていて思わず《何だこの馬は!》と。ダノンベルーガの威風堂々と歩く姿への驚きだった。この馬相当走るんじゃないかと瞬間に感じたものだった。

そのファーストインプレッションは正しかった。レース後もしばらく心が騒いでいた。JRAレーシングビュアーなるものをIPADに入れているのを忘れていた。使い方をも全てを忘れていた。

ちょっとタイムラグはあるけれど凄く便利。パドック映像をも振り返れるのがいい。

ジオグリフはやっぱり小うるさい感じだ。ビーアストニッシドも体高こそ、そうないがジックリと噛みしめて歩いている感じでいい。ジュンブロッサムの18キロ増は知らなかったがまったく太くはない、アサヒの12キロ増よりは雰囲気はいい。

そしてダノンベルーガ。ライブ映像でTV画面で観た瞬間とは、そこまで訴えるものはないが、時折やんちゃな処を出すぐらいでほぼドッシリと周回していた。

ダノンスコーピオンは馬よりも担当さんに眼が行く。あのロードカナロア、カレンチャンなど数々の名馬を世話した岩本厩務員だと。

そしてレース映像をも見返す。アサヒはスタートでの出遅れが響いた。ビーアストニッシドがやはり先手を主張。ジオグリフは少し行きたがったが治まった。後は淡々と流れた。攻防は直線のあと400過ぎぐらい。レッドモンレーヴとジュンブロッサムとの間を割るジオグリフ。

その時にその3頭の外をダノンベルーガがスッと先に出ていた。松山の2発のムチに呼応して伸びて行く。後は手綱をシャクるだけでの推進。ジオグリフも後を追うが迫るどころか差がついて行く。1馬身半の差で余裕の勝利。馬場状態を考えれば悪くないタイムだ。ここでは次元が違った感があるダノンベルーガ。ダービーで戦うに強烈なライバルとなることを覚悟した。