たった2週間のブランクがもの凄く長く感じた小倉競馬。たった1月間だが満喫する。芝は青々として絶好で、雨予報もまったくなくスピード、切れ味勝負の醍醐味だろう。

7年ぶり3歳馬が参戦。ピースオブエイトは松本大輝騎手を鞍上に迎える。過去、2000年からこちらで3歳馬の参戦は4度。7年前と9年前に池江厩舎の精鋭が挑んで2着2回だけ。ハンデはピースオブエイトも53キロ。軽いと言えば軽い。人気はジェラルディーナ。昨夏にここで連勝した時にはすぐに重賞に手が届くと思った好素材だが、期待ほど動けなかった。2000に問題ありかと思ったが前走でそこもクリア。得意のコースで正念場か。同じく4歳牝馬のマリアエレーナは今年の2000芝の牝馬重賞で2着2回が光る。そして注目してみたいのはカデナ。3年前のこの小倉記念2着から3年間で重賞出走が23回のキャリア。展開の助けは要るが2000なら届くかも知れない。

【エルムSの回顧】

22年8月7日(日)札幌11R エルムS(G3、ダ1700m)
    フルデプスリーダー
  • (牡5、美浦・斎藤誠厩舎)
  • 父:ヘニーヒューズ
  • 母:ファーストチェア
  • 母父:ジャングルポケット
  • 通算成績:25戦6勝
  • 重賞勝利:
  • 22年エルムステークス(G3)


5・2倍の1番人気となったのがブラッティーキッド。この北海道シリーズで再び古巣へ戻り1勝クラスでのスタート。函館、札幌と渋い内容での勝ちっぷりに以前とは違う馬の本格化を感じたものではあった。しかしいきなりOPクラス、それも重賞で別定戦での戦い。そう上手くいくのだろうかと見守るつもりで居た。

いつもならオメガレインボーに全幅の期待を持って推すのだが、前走のマリーンSでの負けっぷりにちと嫌気を覚えて今回は見送った。そこで期待したのが大沼Sで前めから抜け出したアイオライトの好調ぶり。鞍上の菱田Jは今年の初陣から手綱をとり、福島民友Cで2着して次の阪神、ペデルギウスSで勝利。前走の大沼Sでも勝利と復調気配だと感じたもの。スタートから先手を楽に主張でき、2番手の武豊Jのウェルドーンがガッチリとマーク。いい感じの道中でもあった。ところが肝心の4コーナーを廻る時には手応えがなくなってしまう。2番手のウェルドーンが伸びて行くのにまったく伸びないアイオライト。展開ではなく体調面での負けだろう。そこは読めなかった。

ウェルドーンがそのままオメガレインボーとの追い合いを制してJRAでの重賞初勝利かと思ったところへ突っ込んで来たのが馬群の中で4コーナーを廻ったフルデプスリーダー。前走でウェルドーンを負かして勝っているのに9番人気と見逃されていた馬。この馬は重賞初挑戦での初勝利の快挙であった。終わってみればマリーンSの1、2着結末であった。

ブラッティーキッドも大きく負けない4着と持ち前の渋とさを発揮。初めてのOPクラスでの洗礼を上々の結果だろう。それにしてもスワーブアラミスは何も見せ場のない9着。スタート直後に躓いたのが見れたが何かこの馬らしくない負け方だった。いつもながら同じ様な顔ぶれで戦っているダート重賞でも毎回結果が違う。予測を超える結末ばかりが続いている。