インティ

19年1/20(日)1回中京2日目11R 第36回 東海S(G2)(ダ1800m)

  • インティ
  • (牡5、栗東・野中厩舎)
  • 父:ケイムホーム
  • 母:キティ
  • 母父:Northern Afleet

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1000mを1.01.5のまずまずのペースで行って、終いの2Fを11.6~11.9であがる。これがインティの強さ、鋭さであろう。追いすがったチュウワウィザードに2馬身。2番手を進んだスマハマには、さらに7馬身の差をつけてのゴール。あと200mを過ぎた時に武豊騎手の右ステッキが1発入っただけのフィニッシュ。自分の形に持ち込めた時の強さは、上がりの数字が物語るインティ。5連勝で、ついに重賞初制覇となった。さて次走は、フェブラリーSとなるのだろうか。

今や一般のファンと同じである私。駐車場もお金を払って駐める。中京は1000円がありがたい。そして入場券を買うまで列の後ろに並ぶ。帰りは混む前に出たいなと、引き上げ方を模索してもいる。
メインまでが長いこと、パドックを見てまずは安心。今日のインティはドシっとして落ち着いている。列の最後方のアンジュデジールだが、何か不満があるのか後ろへ大きく蹴り上げる。その後ろはかなり空いているのにだ。ストレスがあるのだろうと思ってしまう。 久々のスマハマ。丸っこい馬だな~と眺めていた。後は展開がどうなるのかだな~と、パドックを後にする。

観戦はスタンドの前、テラスでと思ったが、終えたらすぐにでも出たいので端っこの動けるところから。逆にそこだと最初のコーナーが良く見えるポジション。
インティ、スタートはそう早くもなかったが、すっと前へ出れた。すぐ外のスマハマが行く構えを見せたが、武豊騎手も引かずに行く。
最初のコーナーへ先頭で入るのと2番手では、内に入れるかが違う。そこが最初の勝負どころだろうし、譲れないとも思っていた。案の定、サッと内を確保。そのままカーブを廻っていく。最内のグレンツェンドも今日は前へと出てきた。だが2番手はスマハマが確保して、次のカーブを廻る。

3列目が内からチュウワウィザード、アンジュデジール、モルトベーネが並ぶ。そこへ7枠の2頭のマイネル軍団。コスモカナディアン、マイネルバサラがくっついて大きな集団となって進む。
向こう正面、3コーナーと淡々と通過。2番手のスマハマが前へ行くでもなく、ただ追随するだけの形もありがたい。やはり久々を考慮しているのかも知れない。4頭目での赤い帽子、チュウワウィザードの存在が一番気になる。何もせずじっとしているのが嫌でも目につく。
4コーナー手前で、3列目のモルトベーネの鞍上がステッキを入れている。外のマイネルバサラも一杯になっている。だがその前は誰も手が動かない。そのままカーブを廻ってきた。

直線へ入ってきてあと400m。内から外へと出したチュウワウィザード。手綱を絞りながら前のスマハマの外へと並びかける。インティとの差はまだ3馬身。鞍上の川田騎手が、右ステッキを入れて追いだした。だが前のインティは仕掛けていない。
あと200を過ぎる時に、武豊騎手が右手でゴーグルを1枚外す。そしておもむろに右ステッキを1発入れた。『さぁ、行くぞ』と馬に合図を送ったかの様に思えた。あとは手綱をシャクるだけ。チュウワウィザードが必死に追うのに対して、強め程度で促しているかの様である。差もそんなに詰め寄られないままでゴールを迎えた。

これまで本来なら検量室の前の枠場の一番左のところで待ち構えるのであるが、その役目は終わった。ここは静かに安堵の気持ちで遠くから見るのが当然。急いでスタンドを出て駐車場へと急いだ。
インティは前回も35.9で上がった。今回もまったく同じ数字である。この中京で初めて乗って勝った時が好位からの競馬で勝った。別段、逃げなくとも競馬が出来る馬である。もちろん重賞、それもG1クラスでは流れも違ってくる。だがまだキャリア7戦の馬。これからの馬であろう。次なる戦いも、現場で是非に見たいものである。まずは好発進、おめでとうございます。