マテラスカイ

18年7/8(日)3回中京4日目11R 第23回プロキオンS(G3)(ダ1400m)

  • マテラスカイ
  • (牡4、栗東・森厩舎)
  • 父:Speightstown
  • 母:Mostaqeleh
  • 母父:Rahy
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外枠のハンデを不利ともせず好発を決めたマテラスカイ。内ラチまで入る先行策で、前半3Fを33.5のハイペースで飛ばす。誰も競りに来れない速さで行く。そのまま直線に入って来る。2番手をキープしていたウインムートとの差はむしろ開き加減。馬群の中からインカンテーションが脚を伸ばしてきてがそれでもまだ4馬身の差をつけてのゴール。
終わってみればJRAレコードの1.20.3で重賞初制覇をなしとげたマテラスカイ。秋にはいよいよG1へのチャレンジが始まるだろう・・・。

今回の中京も、風の影響でクワーッとした暑さにならずじまい。意外と爽やかな競馬場となっている。重からスタートした芝は稍重まで回復したがダートは終日、不良馬場。3歳上500万下クラスのダート戦で1.22.1が出ていたから速い決着になるとは思ってもいたが、よもやのJRAレコードでの勝利とは。 それも1200通過が1.07.5である。先週のCBC賞のアレスバローズの勝ち時計が芝で1.07.0であるから、マテラスカイのダートでの速さが判ろうかと思えるもの。それも追いだしをかなり我慢していて、ラスト100mぐらいから右ステッキを1、2発入れただけ。それも物見をしたのかラスト50mぐらいで2発目のステッキを入れた時に轍に驚いたのか、はたまた内馬場のオーロラビジョンを観たのか、内へ刺さろうとした動きを見せたほどだった。

ゲートを出たところからの最初の1ハロンを10秒台で飛ばせる馬は、そういない。過去に2,3度みたぐらいだ。 13番枠からロケットスタートを決めて、内へと入りこんで行ったマテラスカイ。だが内の馬が手綱を引っ張るようなシーンは見ていないから、内の馬の鼻先ではなく、けっこう開いていて内へと入り込んだようだ。そこから2F、3Fが10.7~10.9と芝並みのスピードで行っている。

だが2番手のウインムートもそう離れずについてきているから、暴ペースという訳ではない。この馬場だからこそのラップだろうと言えよう。2馬身と離してはいないと思える。 3番手のインを追走していたドリームキラリが直線で伸びあぐねているだけに、緩みないペースであったのは確かだろう。 2番手のウインムートが、何とか粘って3着。直線半ばで内から馬場の真ん中へと出したサクセスエナジーが、クビ差届かなかった。

2着のインカンテーションは結果、1番人気の支持。デビュー当初は芝の1400、そして1200と最近のイメージとは違っていたのだろう。3戦目からダート戦で1900から1600までの距離で頑張っていた馬、今回のこの距離には思い当たる節があったものと思える。 直線で外から来るものと思っていたのが、馬群の真ん中から脚を伸ばしてきた。これからの使い方に注目だろう。

マテラスカイは中1週でも元気一杯。戦う前には森師が、ここを勝っても次は佐賀のサマーチャンピオン(8月14日・火曜)と言っていたのだが、レコードで勝って意気揚々と引き上げてきて枠場に収まった時に鞍上の武豊Jの《少し休ませて秋へ》の意見が採用されて、次走はJBCスプリント(11月4日・京都)と青写真が出来上がったようだ。

マテラスカイは、これで今年コンビを組んだ武豊Jとはドバイの5着を挟んで4連勝。4戦4勝の国内成績である。以前に1400も使っていた様だが、勝ったのは今回が初めて。今のところは行くのがベターだが、強力な同型がいる時には考えねばなるまい。何せ充実期に入った感じで、さらなる飛躍を期待したいところ・・・だ。