F.ミナリク騎手インタビュー(2P)はコチラ⇒

今回のインタビューには、ミナリク騎手に加えて、カティヤ夫人、そして長女のフィニヤちゃんも参加していただいた。2歳5ヶ月のフィニヤちゃんはパパ大好きっ子。ここからは知られざるミナリク・ファミリーの日常、そしてカティヤ夫人が語る『パパ・ミナリク』の素顔に迫る。

夫人も元ジョッキー!娘も将来…?

-:先日、フェブラリーSで一緒に騎乗された藤田菜七子騎手の躍進が話題となっています。ドイツにはどのくらい女性騎手の方がいらっしゃるのでしょう?

ミ:女性騎手は毎年増えていますよ。正式にはボクも分かりませんが、20%以上は女性騎手だと思います。これからも増えていくでしょうね。

-:そんなフェブラリーSですが、盛り上がりましたね。報道陣の数も日本ダービーと同じくらいだったように思います。藤田騎手にとっても大きな経験となったのではないでしょうか。

ミ:昨年もフェブラリーSに騎乗しましたが、今年のほうが盛り上がっていましたね。理由はやはり菜七子ちゃんがいたから。どの国でも競馬が盛り上がることはいいことです。彼女は日本競馬にとてもいい影響を与えていると思います。そして菜七子ちゃんにとって、何より競馬人としてプラスになっていると思いますよ。

-:女性騎手の優れているところはあるのか、ミナリク騎手にお聞きしたいです。

ミ:う~ん、難しい質問ですね……。実は妻のカティヤも昔ジョッキーとして勝ち星を挙げていて、ボクが何か言うと、後で怒られるかもしれません(笑)

-:奥様のカティヤさんも元ジョッキーだったのですね!

カティヤ夫人:私はドイツのハノーファーの生まれで、元々アマチュアのジョッキーをやっていました。フィリップ(・ミナリク騎手)もよく乗っていたペーター・シールゲン厩舎で働いていたんですよ。3年くらい見習いジョッキーをやっていました。

-:奥様も腕のあるジョッキーとなると、娘さんのフィニヤちゃんも将来ジョッキーとして期待できるのではないでしょうか……?

ミ:妻の腕はボクからは何とも言えませんが(笑)、フィニヤは父親のボクがドイツのチャンピオンジョッキーで、母親のカティヤもレースで勝っていますから、ジョッキーとしての”血統”は問題ないでしょう。でもフィニヤはジョッキーにさせませんよ。「ジョッキーになりたい」と言ったら反対すると思います。テレビリポーターかコメディアンになってほしいですね(笑)。乗馬などは、もう少し大きくなったらすることになると思います。でもジョッキーはダメです。将来、娘が騎手になって短期免許で来日することはありませんよ!

ミナリク騎手

家族で中山競馬場へ。一番左は通訳兼マネージャーを務めるアダム・ハリガン氏

-:以前日本食が大好きとおっしゃっていましたが、普段日本での体重管理はどうされているのでしょうか。

ミ:食べる量は週末に合わせて調整しますが、基本は川沿いでのジョギングとウォーキングが中心です。あとはマッサージしてもらいながら、週に2回は銭湯に通っているんです!競馬の日は多めにストレッチしますね。調整ルームではよくエアロバイクを漕いでいます。

-:ドイツに調整ルームはありませんが、どのように体重管理されているのですか?

ミ:ドイツは移動、そして競馬が多いのです。外でジョギングしたりジムに行くのではなく、毎朝5、6頭の調教をつけて、その後、時期によりますが週に4~6日は競馬があります。フランスにも乗りに行く時があるように移動も多く、自然に身体はレースに向けてメンテナンスされるのです。

-:ドイツでの休日は普段、何をされているのでしょうか?

ミ:休みの日は家族と一緒に過ごします。天気によりますが海に行ったりしますね。娘のフィニヤは泳ぐことが好きなのでプールにも行きます。天気が良ければ自宅で友達を呼んでバーベキューもしますよ。

夫人激白!"パパ・ミナリク"はどんな人?

-:さて、それでは奥様にお聞きします。普段のミナリク騎手はどのような感じの方なのでしょう?

ミ:質問の答えが怖いな、僕はトイレに行っていようかな?(笑)

カ:(本当にトイレへ行ったミナリク騎手を見送りながら)本当に家族のことを第一に考えてくれる、家族思いのパパですよ。

-:ペーター・シールゲン厩舎で出会われたのでしょうか?

カ:それ以前から知っていましたよ。最初に会った時は、今と違ってまだ精神的にも「若い」ジョッキーでした(笑) 。今のような家族思いの人になるとは思わなかったです。

ミナリク騎手

ヨーロッパ中を飛び回るミナリク騎手を妻として支えるカティヤ夫人

-:ミナリク騎手に、『ここを直してほしい』というところはありますか?

カ:もちろんあります!(笑)。私は綺麗好きな性格で、部屋が片付いていないと落ち着かないタイプなんです。フィリップは家にいる時そこまで綺麗好きではないので、そこはもう少し意識して直してほしいですよね。

-:旦那さんがジョッキーで良かったことはありますか?

カ:ドイツのジョッキーは移動がとても多いのです。ドイツ国内はもちろん、近隣のフランスに行ったり、ジャパンCで日本に来た時のようにEUの外へ行くことも多いです。フィリップの移動に合わせて家族も一緒に色々な場所に行くことができますから、そういう意味では幸運ですよね。フィニヤは今2歳半ですが、2歳半で日本に来ることができるドイツ人はなかなかいませんから、その点は子どものためにもとても良いことだと思います。

-:ファンの方から奥様に「ミナリクさんを長期間日本に送り出していただきありがとうございます。何ヶ月にも渡って旦那様を日本へ送り出すわけですが、不安はなかったのでしょうか?」というご質問も届いています。

カ:フィリップについては特に心配していません(笑)。ジョッキーとしてこれまで移動や遠征は慣れていますし、困ることもありませんね。

-:例えば「1年間日本で騎乗したい」とミナリク騎手が言い始めたら、カティヤさんはどうされますか?

カ:もちろん、快く送り出しますし、私とフィニヤも日本へついていきますよ!日本での生活はとても楽しいですし、ぜひまた日本に来たいと思っています。

ミ:そろそろトイレから出てもいいかな?(笑)

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