3勝を挙げた信頼のコンビで大一番に挑む!
2011/2/11(金)
津村明秀騎手
-:フェブラリーステークスに出走を予定しているクリールパッションについて、津村明秀騎手に伺います。よろしくお願いします。
津:よろしくお願いします。
-:まず、前走のジャパンカップダートの内容から振り返っていただけますか?
津:そうですね、自分からハミをグンと取っていくタイプではないのでここ2戦はゲートから出していっていますけど、1コーナーまでの位置取りは良いところにつけられたと思います。ただ、その後、少し密集してしまったので、3、4コーナーを上手く捌けていれば、もう少し上の着順に来れたかもしれませんね。最後の伸びも良かったので。
-:なるほど。
津:あの感じだったら、もう少しやれたかなと思います。でも、正直、ジャパンカップダートの当週の状態がもうひとつだと思っていたんですよね。火曜日の歩様の状態も「大丈夫かな?」と感じるぐらいで。
-:レース当日の状態はどう感じました?
津:それが、競馬の日はその一週間の中でも一番良い状態でした。厩舎が上手にケアをしてくれたおかげですよ。でもクリールパッションは、元々前の出も硬かったりして、歩様を良く見せないタイプなので「良い感じだな」と思うときが、それほど無いんですよ。
-:津村騎手は、これまでクリールパッションに8戦騎乗されていますけど、その間に変化を感じたところはありますか?
津:初めて乗せてもらったときから大きく変わった、という感じはそれほどありません。調教でもそれほど動くわけではありませんし、凄く良く見えるというタイプでは無いんですよね。そういう感じなので、正直、この馬の調子の良し悪しというのは、よく分からないんです。
この馬は何が良いかと言うと、無駄なことをしないんですよ。大人しくて暴れないし、ほとんど何もしないんです。レースでも引っ掛かるところは無いし、乗り役の指示に従ってくれるし、そこが一番良いところですね。
-:素直。
津:いやー、もう素直過ぎるぐらい(笑)。こういう、大人しくて何もしないけど走る馬ってそんなにいないんですよ。乗り味も特に凄いという感じではないんですけど、無駄なことをしないので結果が出ているのかもしれないですね。
-:クリールパッションとのコンビで重賞も勝っていらっしゃいますが、ここまでの8戦の中でのベストレースはどれですか?
津:その重賞のエルムステークスですね。これは本当に、イメージ通りに上手く乗れたと思います。札幌は小回りで、位置取りが一頭分内と外になるだけでもだいぶ変わりますけど、このときは1枠だったのでゲートもある程度出していって、オーロマイスターの後ろの一番良いポジションを取れたんですよ。それが一番の勝因ですね。
その後はイメージどおりに、オーロマイスターの後ろを付いて捌いていきましたけど、ポジションが一頭分内か外だったら、一完歩間に合わなかったかもしれません。今まで3回勝たせてもらっていますけど、これは快心でした。
-:なるほど。では今回のフェブラリーステークスに向けて、一週前追い切り(2/9・水)で騎乗された感触を聞かせてください。
津:体も動きも、まだちょっと重さを感じました。大人しい馬でノンビリしているので、休み明けの1週前はこういう感じだと思います。
-:今回、クリールパッションとのコンビでは初めての東京コースになりますね。コース適性に関してはどう思いますか?
津:器用で小脚を使えるタイプで馬群を捌いていけるので、正直、コーナーが2回の東京マイルよりも、コーナーが4つあってコースを一周するようなレースの方が合っているかなとは思いますけど、実際このコースでも勝っているので、さほど問題は無いと思います。
-:津村騎手にとっても初挑戦となるフェブラリーステークス。最後に意気込みを聞かせてください。
津:例年に比べればどの馬にもチャンスはあると思うので楽しみにしています。レースの流れやみんなの位置取り次第で結果は変わってくると思うので、馬の全力を出せるように頑張ります。
-:応援しています。ありがとうございました。
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■重賞勝利 |
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デビュー年に8勝を挙げ、 民放競馬記者クラブ賞を受賞する。 |