移籍初年度から3月になると、不思議と好調期に入る戸崎騎手。その傾向は今年も変わらず、3月15日の中山では4連勝を含む、7戦連続連対もやってのけた。しかし、ひとえに「好調」と一括りにしても、過去2年と騎乗ぶりが一変していることは、火を見るより明らか。注目レースを中心に、近況を振り返ってもらった。

走りっぷりとは裏腹に…

-:それでは久々のレース回顧となりますが、よろしくお願い致します。まず、中山牝馬S(G3)シャトーブランシュから振り返っていただけますか?

戸崎圭太騎手:すごく乗りやすい馬で、身のこなしも軽い馬でしたね。

-:「身のこなしの軽さ」という話の一方では、3~4角辺りではスッと動けていないイメージがあったのですが、そこはどうでしたか?

圭太:そうですね。原因は何だったのか分からないですが、急に手応えがなくなりましたね。

-:しかし、最後には脚を伸ばしてくるというか、着順を盛り返しているように、決してそのまま後退しているわけじゃないんですね。

圭太:後退はしていないですね。直線に向いてから、またジリジリは伸びていたので、あの勝負どころはちょっと痛かったですね。

-:スッと動けて、あれがなければ3着以上はあったかな、という印象でした。なおかつ、道悪でも走れている馬だけに、馬場ももうちょっと悪くなっていれば、と言うより予報通り雨が降っていれば歓迎だったのかな、と思っていました。予想外に晴れましたね。

圭太:そう、雨でも走っていますからね。

-:ちなみに、その週の中山芝の状態はどうですか。差しも効いているのかなと。

圭太:そうですね。気持ち内は走りにくさが出てきたかな、という感じですね。脚を取られる馬は取られますね。今の段階では馬によって差がある状態ですね。

-:となると、皐月賞ごろになってきたら、もう少し悪くなってくる可能性が大いにあると。

圭太:そう思いますね。去年の冬も使っていますからね。例年よりは良いと思いますが。

戸崎圭太

▲押し出されるように1番人気に支持されるも5着に終わったシャトーブランシュ


-:前日のアネモネSテンダリーヴォイスはいかがでしたか?

圭太:この馬もシャトーブランシュと同じ印象ですね。似たようなコメントになってしまいますが、すごく乗りやすくて、身のこなしが軽い馬でした。

-:もともと2歳時に乗る可能性がある話がありましたよね。

圭太:ああ~、ありましたね。

-:あの時はテンダリーヴォイス自身の回避で騎乗がフイになってしまいましたね。今回も急遽の代打だったと思いますが、人気通りというか、力通りの結果と見て良いですね。あれだけ外を回っても付き抜けた訳です。

圭太:そうですね。新馬ではあの重馬場で勝ったイメージが強かった馬でした。乗った感触は、あんな馬場はどうなのかな、という感じはするのですが、こなせてしまうのですよね。不思議です。

-:本質的には軽いタイプの印象がありますが、あの馬場もこなしたと。

圭太:その点もシャトーブランシュと似ていますよね。

戸崎圭太

▲テン乗りで満点回答!桜花賞の権利を手にしたテンダリーヴォイス


モーリス、ネオリアリズムら期待馬も続々

-:重賞ではありませんが、気になる存在の話題もお願いします。館山特別ネオリアリズムリアルインパクトの弟というゆかりの血統です。人気とは裏腹に残念な結果に終わってしまいました。

圭太:その前は休み明けで力んでちょっと太かったのかな、という見立てもあったのですが、今回はガス抜きが出来て、リラックスして走れると思っていました。しかし、なかなか力みが抜けなくて、折り合いを欠いてしまったので、それが最後に(影響が)来ましたね。

-:見た目以上に折り合い面に影響があったと。

圭太:う~ん、折り合いを欠いてましたね。思って貰っている以上に(力みが)抜けていないのでね。

-:お兄さんとは全然違いますか?

圭太:ええ、タイプは全然違いますね。

-:母系よりも気性の激しさのあるネオユニヴァースの影響が出ているのですかね。

圭太:う~ん、そうかもしれませんね。

-:前回の競馬を見たら、途中で押し切るかというほどの脚色だったので、1回使ったら順当に勝ち負けかなと思いました。これは使っていくことによって、逆にテンションの高さが出て来るのか、使ったことで程良くなってくるのか、現状での見解としてはどうですか?

圭太:休む前は抜けたのですけどね。そこは分からないですね。

戸崎圭太

-:スピカSモーリスはいかがでしたか。結構強い勝ち方でしたね。

圭太:攻め馬で凄みを感じたんで、普通にやれるな、いい勝負になるな、と思っていました。

-:「凄み」というのは良い意味でですよね。

圭太:ハイ。もともとゲートに課題はあったのですが、1枠で遅れた分、あの位置取りになりました。しかし、あのペースで外を回って、あの脚。思った通りすごい馬という感想ですね。

-:あれを見たら、オープンでも通用するなと思わざるを得ませんね。

圭太:そう思いますね。

-:ゲート自体はどんな様子でしたか?

圭太:う~ん、ジッとできていないですね。

-:出遅れても、そこを晩回出来るぐらいの自信はあったということですね。

圭太:そうなりますよね。

-:距離はどこら辺まで持ちそうですか?

圭太:どうなんですかね。マイルから2000、2000以上はちょっとキツいかな、という感じはします。

★インタビュー後半「春男!今年も3月に加速」はコチラ⇒


戸崎圭太

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