'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
人気コーナー!トップジョッキーならではの本音、レースへの意気込みをお届けします!
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【Q&A】「課題は自分の“センス事情”!?」質問コーナー続編!
2015/7/25(土)
-:質問コーナーですが、まだまだ続きます。こちらはサンダルフォンさんからです。「教養センターを出て、いざこれからデビューとなった時、どんな気持ちだったでしょうか?」という質問です。
圭太:トップ、リーディングを目指して、「やるぞ!」という感じでしたね。
-:ちなみに、その頃は丸坊主だったのですか?
圭太:そうですね。どこかの田舎から出てきた、とっつぁん坊やみたいな風貌でしたね。現にそうだったのですが。
-:これは以前にも伺いましたが、教養センターの生徒だった頃は、どれくらい外に行かれたりしたのですか?
圭太:いや、本当に数える程度ですね。外出も出来なかった時期で、旅行くらいの時しかなかったですね。行事的なもので出る以外は、本当に5回以内じゃないですか。
-:でも、行事で出ることもほとんどないということですね。
圭太:まあ、ないですね。あとは競馬場での実習の時や健康診断。
-:お話のとおり、JRAのトレセンに競馬学校の生徒が来ているような研修は、大井でもある訳ですよね。
圭太:そうですね。6カ月間ありますね。しかし、初めての競馬場でしたしね。あんまり(外に)出たこともなかったですね。
-:あれだけ癖のある人たちがいる環境の中に、17歳で入っていくというのは大変なことですね。
圭太:そうでしたね。
-:ゆーきさんからです。「ビッグレースの前日に必ず行うことはありますか?」という質問でした。
圭太:前日は特にないです。よく寝たいなというぐらいですかね。
-:トラペゾヘドロンさんからの質問で「牝馬でのご活躍が多いと思うのですけど、今後騎乗されるチャンスがある牡馬でG1を勝てそうな馬がいたら教えて下さい」とのことです。
圭太:まだ、(2歳戦は)始まったばかりなんでね。チャンスのある馬に多く乗せていただけると思いますんで、その中で勝てれば良いなと思いますね。
昨年は中山競馬場がコース改修のため、ロングラン開催となった夏の新潟競馬でリーディングを獲得
-:ゆず胡椒さんからです。「落ち込んだりすることはありますか。そういった時はどのように気持ちを切り替えているのでしょうか?」とのことです。
圭太:落ち込むことはありますね。多分、切り替えが早いんですかね。自然と寝れば次の日は大丈夫という感じですかね。
-:家に帰るまではやっぱりフラストレーションも溜まっている訳ですか?
圭太:そうですね。昔は無口になったりすることもあったかもしれないですね。
-:「今年の夏の目標を教えて下さい」とも意見が寄せられています。
圭太:いっぱい勝って、新潟リーディングを獲りたいですね。シンプルにそう思います。
課題は財布事情よりセンス事情?戸崎騎手の私服コーデ
-:それにしても、今回は沢山来ていますね。これは競馬王若さんからです。「各競馬場によって、追い出しのポイントは決めていますか?」という質問ですが……。
圭太:決めてはないですね。馬によりけりで様々ですね。
戸崎圭太騎手マネージャー:そこまで単純じゃないですからね。ペース、馬場、馬のタイプ、色々あるでしょうからね。
-:ゲームのように一定じゃないと。しかし、逆にこうやって答えていただくと、ファンの方も分かってくれるかもしれないですからね。
圭太:まあ、そうですね。少しでも違った見方ができるよう役に立てればと思います。
-:また、「気性が難しい馬の扱い方でポイントはありますか?」という質問もいただいております。いかがでしょうか?
圭太:気性の難しい馬は、褒めるところと叱るところを間違えないようにすることですね。何でもかんでも怒ってはダメなので、褒めるところは褒める。そうしています。
-:プロディガルサンさんからの質問です。「戸崎騎手はリーディングを獲る前と獲った後では、何か心境の変化などはありますか?」と直近の話題ですね。
圭太:特にはないですね。まあ、やることは変わらない感じですか。毎年、毎年経験することも多いですし、成長していかなきゃいけないというか……。自分も成長していると思うので、リーディングだからというのは特にないですね。
-:すぐ週末がやって来ますからね。tani1991さんからです。「逃げ馬や前目に付ける馬で出遅れた時は、どのようなことを考えますか?」という意見ですが、あんまり見ないケースですね。
圭太:やっちゃったという感じですね。あとはドンと構えていくしかないんで。
-:開き直るしかないと。
圭太:考えることはないですかね。まあ、違うパターンで、どれだけ脚を使ってくれるのかなと。
-:後藤寛さんからです。「地方所属時代のイメージと、中央所属になってからの印象にギャップがある騎手は誰ですか?」と際どい質問です(笑)。
圭太:いないです。というのも、前から乗っていたので、だいたい把握していましたからね。
-:続いて「レース中に、コイツはと感じた若手騎手はいますか?」とも質問をいただきました。
圭太:そうですね……。関西の若い騎手は特に頑張っていますよね。そんな印象を受けます。
-:たいさんからです。「南関の時に比べて、様々な競馬場に行かれていると思いますが、その中でもこれは美味しかったという名所がありましたら教えて下さい」とのことです。グルメネタですね。
圭太:ご飯は名古屋のうなぎかな。ただ、よく混んている店なんですよね。うなぎだけでなく、刺し身もウマい!そこは何でも美味しいんですよ。
戸崎圭太騎手マネージャー:値段はだいぶ高くて、天然のうなぎもたまにあるのですが、1万円くらいですね。
-:めぐみさんからです。「戸崎さんの頑張っている姿に元気をもらっていました。移籍される前は大井競馬場や川崎競馬場に行って、いつも頑張っている姿を観て、いつも元気をもらっていました。戸崎さんの元気になる場所はどこですか?」とスピリチュアルな質問です。
圭太:馬に乗っている時ですね。
-:同じ方から「お誕生日おめでとうございました。今までもらった誕生日プレゼントの中で、一番印象に残っているのは何ですか?」という質問もありました。
圭太:嫁さんからは洋服ですね。このポロシャツがそうです。
-:服が多いんですか?
圭太:そう。多いですね。
-:服は自分で買われないんですね。
圭太:買わないですね。いつも嫁さんと一緒に行って買うことばかりで。
-:家庭の財布事情みたいな話ですね。
圭太:いや、財布事情というか、俺のセンス事情。大概が却下されるから(笑)。
-:でも、きちんと着られているイメージがありました。
圭太:嫁さんのチョイスで何よりです。
-:若干、オチもついたことで、今回の質問コーナーもお終いにしましょうか(笑)。また、次回はレースの話題もよろしくお願いします!
圭太:ハイ。ありがとうございました。
※次回は8月2日(日)に公開いたします!
プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成し、NARとのダブル1000勝は史上4人目の快挙を挙げた。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。