'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
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4月22日時点1483勝
競輪グランプリに刺激&今年もフェアプレー賞を受賞!
2020/1/10(金)
新年2週目になり、リハビリ施設への通院も再開したという戸崎騎手。今回は、昨年初めてリアルタイムで観戦したという「競輪グランプリ」や、先日発表された「2019年度厩舎関係者表彰」受賞についての話題が中心。また、普段あまり明かすことのないプライベートについても言及してもらった。
戸崎圭太騎手の元同僚であり戸崎騎手へのエールも
大井競馬・坂井英光調教師インタビューはコチラ⇒
-:先週は年明け1週目ということもあり、医療機関などには通われていないとのことでした。今週は通院なども再開されて、リハビリも始められた、ということでよろしいでしょうか。
圭太:リハビリというと、また意味も広くなりますが、あくまで自分で体を動かすことに関しては、年末年始も帰省中も休まずやってきましたよ。ただ、通ったりすることは今週からですね。容態も順調には来ています。再びレントゲンを撮って、その診断はまだ聞いていませんが、肘の動き、曲げ伸ばしの角度、全体的な動作は着実に良くなりました。
-:新年でいえば、読者の方からも「どんな初夢をみましたか?」という珍しい内容のメールをいただいております。
圭太:初夢?いや、覚えてないですねえ~。
-:ですよね…(笑)。では、普段、年末年始の過ごし方は具体的に聞いたりはしていませんでした。ルーティンといったらまた言い方が当てはまるか、違うかもしれませんが、決まったことはされたりしていますか?
圭太:お餅を食べるのはお正月くらいにしていますかね。お雑煮にして食べていますが、あまり食べることは少ないですね。あとはおせち料理。これは一般的ですね。大晦日は子どもたちが好きなので紅白(歌合戦)は観ます。ただ、観るといっても、食べたり飲んだりしながらで、全部集中して見ているわけでもない。といっても、今回はお酒を断っていたのでやっぱり物足りないですよね(苦笑)。
-:今は競馬開催前もお酒を控えているそうですし、昨年なんかも年始に備えて、アルコールの量は減らしたという話でしたが、なんだかんだ現在の年末年始くらい、実は飲まれていたのかなと思いました(笑)。やっぱり控えているとは流石だなあと。
圭太:いやいや、それは一刻も早く治すことが先決ですからね。飲む時は普通の日なら、それなりに飲みますけど。安いワインを買って、1本とか。
-:それは一般的にいえばけっこう行かれますね…。どれくらいで飲み切るものですか。
圭太:食事しながら、あとはゆったりしてからも含め、2~3時間とかですか。ただ、今はずっと飲んでないですからね。また飲める日が楽しみですけど。
今週の『ファンが選んだ・戸崎圭太騎手お気に入りの1枚』
京都競馬場で撮影した1枚です。 手綱をじっと見ている姿が印象的だったので。 1日も早く復帰する事を祈っています。
(「ゆかもち」さん)
-:主観ですけど、競馬関係者の方は飲まれる方は多いイメージがありますからね。
圭太:そうそう、年末でいえば、先週言い忘れていました。昨年の競輪グランプリを今回はリアルタイムで初めて観させてもらって、昨年、対談(TheDAN~本気の競輪TV KEIRINグランプリ2019スペシャル番組~)でご一緒させてもらった佐藤慎太郎選手が優勝したことには感動しましたね。車券こそ買っていませんし、しっかり競輪を観ることも今まであまりなかったのですが、佐藤選手も怪我(くるぶしの骨折)に悩まされた時期があったと聞きますし、今回も決して本命の立場ではなかったようですからね。
-:僕もこれを機に、レース映像を観ていましたが、一瞬外から被されるようなところがあったり、最後はどちらが勝ったか分からないような大接戦でした。
圭太:その対談中にも「新田(祐大)にくっついて行って、1着を狙う」と言われていたんですよね。競輪ならではのレース中の駆け引きもあるのでしょうし、ワクワクしながら観させてもらいました。レースも力の入る展開でしたし、自分もパワーをもらったような結果でした。
-:13年ぶりにグランプリ出場での快勝と。年齢的には少し上の方のようですが、身長的にも、ジョッキーにいても不思議ではない身長ながら爆発力がありますね。
圭太:体格はハンパなかったですよ。今回は本当に刺激になりました。
-:先週の競馬でいえば、重賞に縁のある馬は多くなかったかもしれませんが、サトノフラッグが連勝しましたね。
圭太:スミマセン!先週はリアルタイムで観ていませんでした。
-:いやいや、後で観てもらえれば問題ないと思います(笑)。せっかくのお休みでもあるので、時間の使い方は自由ですからね。
圭太:中山金杯は「アレっ?トリオンフって(三浦)皇成が乗るんじゃなかった?」と思ったくらいで…。サトノフラッグは着実に良くなっているでしょうし、クラシックへ向けて、今後が楽しみですね。どちらかといえば東京コースの方がいいのかもしれませんね。
-:未勝利馬のサツキマスは安定しているのですが、あと一歩、ですねえ。ラッシュアップは最後も伸びてはいるのでしょうが、気性面の難しさもあるのかなと感じました。
圭太:サツキマスは終いのひと伸びがあれば良いんでしょうけどねえ。ラッシュアップは言ったかもしれませんが、懸念していた精神面の課題も出てきているのかなとは感じます。
-:タイセイソニックは北海道で乗られていましたが、今回は先行策。そんな競馬もできるタイプでしたか?
圭太:いや~そんな感じはしなかったですよ。いいモノはありそうだけど、脚が一瞬というタイプ。今回は馬場の傾向からも、先行できたことが大きかったでしょうね。
▲昨年の1月13日はジュンアサヒダケで勝利
-:そして、先日、2019年度厩舎関係者表彰が発表され、優秀騎手賞で3位、フェアプレー賞とのことでしたね。
圭太:一年を通しての結果ですから、満足はしていないですけど、嬉しく思います。また今年も獲ることを目指す上では、ゆっくり休む中にも早く復帰したい思いがあります。ただ、表彰されるとしても、リーディングやベストフェアプレー賞もありますし、特別模範騎手賞もあるので、もっと気をつけて乗らないといけませんね。
-:今年は女性騎手として初のフェアプレー賞が話題にされていますが、2016年には制裁点ゼロでリーディングを獲られているわけで。今でも、あれはもっと評価されていいと思います。
圭太:僕も誇りに思います。ただ、終わったことですからね。続けていかないといけないですし、毎年、フェアプレー賞などを獲ることへの意識は強くもっていきたいですね。
-:今週末は3日間開催。2年前は中山金杯・フェアリーS・シンザン記念と3日間続き、すべて制されましたね。話題になるところでいえば、やはりシンザン記念のアーモンドアイだと思いますが、1度騎乗された立場で、以降の活躍をみて感じるところはありますか?
圭太:当時から能力が抜けている感触はありましたね。ただ、精神面の成長は必要だったと思いますし、テンションの高さも秘めていたと思うんです。そこを関係者の方々が上手く導けたことは大きかったんじゃないでしょうか。
-:能力はあっても、精神面で阻害してしまうことも多いわけですよね。
圭太:作り方一つでテンションの高い馬になっていたかもしれないですからね。アーモンドアイほどではないにしても、能力を秘めていても、精神面が狂ってしまうケースも多々ありますからね。以降の活躍は素晴らしいとしか言いようがないですし、あの馬の背中を経験できたことは財産ですからね。今でもありがたいと思います。
-:先週も新年の開催初日から落馬事故。南関東でも落馬は続いていましたが、中央でも相次いでいますね…。3日間開催の今週こそは、無事に開催を終えてほしいところですね。
圭太:悪い流れがなかなか止まらないですが、防げる事故もあったと思います。なんとか無事にレースを行ってほしいですね。
-:今週もありがとうございました!
圭太:ありがとうございました!
※次回は1月17日(金)の予定です!
『週刊!戸崎圭太』では引き続きファンの皆さまにも色々と募集中です!
休養期間中でもコラムをチェックしていただいてくれている皆さまのために、今回もプレゼント付き。前回はクリアファイルセットでしたが、今度はTシャツとなります。お題は3つありまして、その中のどれかにご応募いただければOK。この機会をお見逃しなく!
(1)戸崎圭太騎手への質問
過去のレースのこと競馬にまつわる疑問、何でも問題ありません。ただし、これから行われるレースや馬についてはお答えできません。悪しからずご了承ください。
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すべてのご応募はメールにて受け付けております。メールの件名に「週刊!戸崎圭太プレゼント応募」、本文にお名前(ペンネーム)を記載の上、以下のアドレスまで。応募者多数の場合は抽選に。当選者の発表は当選者の方へのメールでご連絡させていただきます。もちろん戸崎騎手への応援メッセージも引き続き募集中です。
keita_tosaki@keibalab.jp
プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成し、NARとのダブル1000勝は史上4人目の快挙を挙げた。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。