競馬ラボスタッフY(以下Y):雨がよく降るね。

ライター野中(以下野):京都も東京も雨模様なのは変わらず。POGにも微妙に影響はありそうですね。

Y:ディープインパクト産駒の多い開催でもあるしね。

野:また、栗東ではウッドコースが重たいということもあり、芝で追われる馬も出てきています。新馬から100%仕上げる厩舎はないと言っても、マイナスなのは間違いないでしょう。最近は以前よりも仕上げていないと、コロっと負けてしまいますしね。

Y:馬場が悪化したからといって、ローテーションを考えると容易く引っ込める訳にもいかないだろうからね。

野:日曜京都5Rが典型例かも知れませんね。社台グループは有力馬も詰まっているので、番組を考えると仕方なく使ってきた馬もいることでしょう。

Y:ここはセレクトセールで高額取引された馬もいるし見所はありそうだよね。

野:トーセンアルタイル(牡2、栗東・佐々晶厩舎)はハービンジャー産駒の2歳ではトップクラスという声もありましたし、馬場が渋るのも悪くないでしょう。ただ、7月に1度仕上げていた馬。佐々木晶厩舎は島川オーナーからの評価が急にアップしているようで、菊花賞へ出走するブレスジャーニーが転厩。1億3500万円(税込)の同馬も預託されていることを考えると期待していると思いますが……。

トーセンアルタイル

Y:歯切れが悪いね。

野:うーん。正確なデータが取りにくいので断言できませんが、骨折などのアクシデントもなく、調教が進んでいた馬が放牧に出て再仕上げっていうのは引っ掛かります。オーナーは割と、見切りも早いところもあるので。

Y:これ以上の話を聞くと、ネガティブコメントだらけになりそうだから、他の馬について教えてよ。

野:カナヤマHDのグレイル(牡2、栗東・野中厩舎)でしょうね。オーナーサイドには元調教師がアドバイザーとしてついているんですが、現役時代もGIを勝っているし、引退まで成績を挙げていた方なので、目利きに優れていると評判です。非社台系の馬がメインで成績を残した人は違うんだなとは思いますね。

Y:この馬はセレクトセールで6048万円(税込)で、ノーザンF生産馬なんだね。

野:登録されている馬の中では最高価格の馬。実はカナヤマHD、現3歳世代ではメイソンジュニアを所有しています。重賞は勝利していませんが、OP特別1勝、ファルコンS3着、ニュージランドT2着と結果を残しました。3132万円(税込)の馬代金は早くも回収。

Y:社台グループ生産じゃないけど、カナヤマHDはカシアス(牡2、栗東・清水久厩舎)が函館2歳S(G3)を勝利しているのか~。

野:そういった意味でも、グレイルにかかる期待は大きいと思いますよ。追い切りも2週続けて速い時計が出ていますし。

Y:なるほどね。確かにカナヤマHDはさすがに登録頭数も増えて、勝ち上がり率は下がったけど、1勝する率も高いもんね。他に気になる馬はいる?

野:異例という意味ではインスピレーション(牡2、栗東・昆厩舎)ですね。横山典騎手が中間に何度も調教に乗っています。

Y:本当だ。関東の超ベテランが何度も乗っているのは確かに気になる。

野:他の馬の調教をつけに栗東へ赴いた際に、ほぼ間違いなく背中を確かめていたということでしょう。馬場が悪くなるのは他が苦しむのならプラスでしょう。バローズはここで2頭出し。生産者の違いもありますし、あまりローテーションには口を出さないということなのかも知れませんが、ストーミーバローズ(牡2、栗東・石坂厩舎)はルメール騎手が騎乗予定でも調教は……。ロイヤルバローズも急仕上げ気味に映ります。

Y:サンデーRはレイエスプランドルを出走させるけど。

野:この2週、ウッドコースで外目を回して時計そのものは標準以上だと思いますが、祖母のゲルニカの牝系を残したいということで繁殖入りしただけのような気もして……。ハービンジャー産駒ですし、重はいいはずです。

Y:結局、馬場との戦いになりそうだね。まぁ、この天気は痛いのは確かだろう。土曜日はアイビーSも行なわれるけど。

野:フラットレー(牡2、美浦・藤沢和厩舎)がどのような競馬を見せるのかというのは気になりますね。初戦の新馬は相手に恵まれたというのはありそうですが、モノが違うという勝ち方でした。ちなみに、負かした馬の中で、次走以降、勝ち上がった馬はいません。

Y:後はタニノフランケル(牡2、栗東・角居厩舎)だろうね。

野:福永騎手が未勝利戦で騎乗していたということもあるのでしょうが、シュバルツボンバー(牡2、栗東・須貝尚厩舎)じゃないんだ~というのが正直な感想です。

Y:血統的には重はいいでしょう。

野:前走も重馬場でしたしね。ただ、クラス上がって同型の馬もいる中、きっちりと勝てるとは思えないのも事実です。やっぱり、このきょうだいはポンポン連勝する一族ではないでしょう。シュバルツは前走、成長分もあったと思いますが重目でもありましたし、ノーザンF2騎の戦いかなとは思っています。

Y:東京は土曜日に芝2000mの新馬もあるけど。

野:そこだったら、東京4Rの芝1600m戦の方が馬は揃った印象です。

Y:サンデーRはヘブンリーデイズ(牡2、栗東・矢作厩舎)、マルケッサ(牝2、栗東・池江寿厩舎)、ローザフェリーチェ(牝2、美浦・木村厩舎)の3頭出し。

野:ヘブンリーデイズは日曜の芝1400mと両天秤にかけていたみたいですが、戸崎騎手が乗れるってことでここに。マルケッサは9月中旬の時点でルメール騎手が騎乗できるってことで、当初からここが目標。ローザフェリーチェは当初シュミノー騎手デビュー予定だったとか。

Y:1週遅れたって出てたね。

野:菊花賞へ出走する某馬も恐らく同騎手だったのが、来日の遅れのため、何事もなかったかのような状況です……。リアルスティールに騎乗する位なので、ノーザンFは同騎手を買っているのは間違いありません。ただ、デムーロ騎手が空いてラッキーだったという面はあるでしょう。そういう意味でいくとマルケッサが最初からここを準備していたってことでしょう。

Y:その通りの結果になるかはともかくとしても、デビュー過程を聞くとそんな気がしてきたよ。

野:ルメール・ファーストはノーザンFの基本ですからね。短期免許の銘柄級が来ると、ランクが下がることもありますが、通年で乗れるトップ騎手には手厚くします。ディアドラも勝利しましたし、やっぱり、ルメールだよな~という感じじゃないでしょうか。

Y:来週はいよいよ野中君が注目しているアノ馬がデビュー予定だね。

野:スーパーフェザー(牡2、栗東・友道厩舎)ですね。ディープインパクト産駒なので馬場がどうなるかというのは気になりますが、来週なので大丈夫でしょう。

スーパーフェザー