名馬、名手の里・笠松競馬から2005年にJRAへ移籍。美浦を拠点に活躍を続けるいぶし銀ジョッキー。
不惑を迎えた現在、G1の頂きを目指し、奮闘する騎手人生、騎乗哲学を綴ります。
今週は土日ともに中京で騎乗します
2021/1/15(金)
ただ折り合い自体は良くなっていますし、次は2週後の中京に向かうと聞いています。その中京、芝は3日続けて使ったことで段々と悪くなっています。日曜までは前残り傾向でしたが、月曜などは3~4コーナーの痛みが目立ち、ボコボコしていることで脚をとられる馬も出てきそうです。ダートは凍結防止剤の影響か、普段より差しがききやすかったですね。
今週も引き続き中京になります。気の早い話ですが、次週日曜は中山になりました。
土曜は珍しい特別戦じゃない3勝クラス。特に今はこのクラスで除外が多いんですよね。グトルフォスは金曜朝に乗せていただきましたが、良い意味で以前と変わりなく感じました。昇級してから見せ場がありませんが、キッカケをつかめれば。
日曜の新馬アコンカグアも普通キャンターで乗せていただいたところ、まだ気性面が幼く、単走だっただけに余計にモノ見もしていました。他馬がいる実戦でどう変わってくれるでしょうか。
大橋(勇樹)先生からは3頭、乗せていただきます。ナムラゴロフキンは現在のコンディションがわかりませんが、ズブくてモマれ弱さもあるため、勝った時のような外々を回る形がベスト。このクラスでも掲示板があるだけに、状態で展開がなんとか噛み合ってほしい。
ザプリオレスはここ最近、らしくない競馬が続いていて馬の走る気がもう一つに思えますが、切れ味のあるタイプではないだけにダート替わりは悪くないんじゃないかと思います。
タイガーインディは1800mがベストかと言われれば決してそうではないとも思いますが、前回も道中でハミを噛んでいて最後に失速したあたり、もうちょっと抜いて走らせてあげたいですね。モマれた際の不安はありますが、決してハナにこだわらなくてもとは思っています。
最終のトロイメントはもう少しやれていいと思います。距離が延びるのも良さそうですし、今の馬場も合いそうですね。
プロフィール
柴山 雄一 - Yuichi Shibayama
1978年2月19日生まれ、大阪府出身。
1998年に笠松競馬でデビュー。2004年にJRA騎手免許試験を受験したが、それまでに地方競馬からJRA移籍を果たした安藤勝己元騎手らとは異なり、筆記試験の一次試験から挑戦。猛勉強の甲斐もあり、一発合格。4人目の移籍騎手となった。
JRA移籍初年度は80勝をマークする大活躍をみせるも、一時は成績が落ち込み、2009年には年間14勝に留まった。しかし、近年は巻き返しの狼煙をみせ、2015年は72勝。6年ぶりの重賞制覇を成し遂げた返り咲きジョッキー。