名馬、名手の里・笠松競馬から2005年にJRAへ移籍。美浦を拠点に活躍を続けるいぶし銀ジョッキー。
不惑を迎えた現在、G1の頂きを目指し、奮闘する騎手人生、騎乗哲学を綴ります。
秋の阪神で初勝利!日曜は距離よりも馬場が心配ですね
2019/9/20(金)
先週はグトルフォスで勝つことができました。スタートをして不利があり、3コーナーでも不利。そこから流れに乗ってくれて、追い出してからは反応が鈍いところがあったのですが、1番人気のナムラシェパードが来たら反応してくれましたね。ゲートが遅い点は折り込み済みも、不利があった中でこの結果。まだ本気で走りきっていないですし、ワンターンが合いそう。上にいってもやれそうですね。










今週の騎乗馬では土曜最終(3歳上2勝クラス)のブリーズスズカは成績のムラが激しいものの、調教に乗せてもらう限り、このクラスでもやれそうな雰囲気。聞くところ、砂を被ると嫌がるとのことで外枠なら良さそう。気を抜かせないよう乗りたいですね。
日曜の甲東特別に挑むマハヴィルはマイルの距離よりも、週末の天気が気がかり。このクラスでも好走実績はありますが、道悪になるとどうでしょうか。
先週の他のレースではヤマニンスプレモは内枠で勝ったときの競馬をイメージして運んだものの、追い出してから推進力が浮いてしまうような感じ。距離は詰めてよさそうですし、1400mくらいでメリハリをつけた方がいいのかもしれません。ザプリオレスは頑張ってくれました。勝った馬は抜けていましたが、距離ロスなく、前々のイメージ通り。今の速い馬場にも対応してくれましたよ。
クレスコブレイブは追い通しになるかと思っていましたが、そんなことはなかったです。それでも最後はズブさを出していたので、もう少し距離があってもよさそう。アバルラータは横を向いた時にゲートをきられてしまいました。あれだけ位置が後ろになりながら、あのペースでよく詰めてくれましたし、力差を感じない内容でしたよ。
この秋はL.デットーリ騎手が来日する話を耳にしていますが、非常に楽しみ。以前、小島太さん(元調教師、騎手)の縁で食事の場をご一緒させていただいたことがありますが、もう一ファンという感じでした(笑)。僕にとっては憧れの存在。同じレースに乗れる機会があることを楽しみにしています。
次週は武幸四郎厩舎の新馬(ベストジーニスト)に乗せていただく予定。2週連続で追い切りに乗せていただき、いい仕上がりです。
※次回は9月27日(金)に更新予定です!
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プロフィール
柴山 雄一 - Yuichi Shibayama
1978年2月19日生まれ、大阪府出身。
1998年に笠松競馬でデビュー。2004年にJRA騎手免許試験を受験したが、それまでに地方競馬からJRA移籍を果たした安藤勝己元騎手らとは異なり、筆記試験の一次試験から挑戦。猛勉強の甲斐もあり、一発合格。4人目の移籍騎手となった。
JRA移籍初年度は80勝をマークする大活躍をみせるも、一時は成績が落ち込み、2009年には年間14勝に留まった。しかし、近年は巻き返しの狼煙をみせ、2015年は72勝。6年ぶりの重賞制覇を成し遂げた返り咲きジョッキー。