名馬、名手の里・笠松競馬から2005年にJRAへ移籍。美浦を拠点に活躍を続けるいぶし銀ジョッキー。
不惑を迎えた現在、G1の頂きを目指し、奮闘する騎手人生、騎乗哲学を綴ります。
昇級初戦でも好走 ここに入っても勝てるチャンスだと思います!
2019/10/25(金) 12:30
先週の新潟では、リンシャンカイホウに騎乗して2着が最高でした。先生からも「いい状態で来ている」と共に「自分から止めたり、気難しい面があるから気をつけてほしい」と聞いていました。自分の競馬は出来ていると思いますし、リズムよく運べて、最後のひと押しだけでしたが…内容的には良かったと思います。
今週のルミエールオータムダッシュでは、そのレースで負けたブリッジオーヴァーに乗せていただくんですよね。珍しい巡り合わせです。ここはアイビスサマーダッシュの好走馬も沢山おり、楽な相手ではありませんが、勢いの良さを見せたいです。
同じく日曜新潟からは7R(3歳上1勝クラス)のリヴィエラは追い切りにも乗せていただき、状態の良さを感じていますし、昇級初戦の内容からも、いい勝負になると期待しています。
土曜の2R(2歳未勝利)のクラウンマハロはだんだん競馬の内容も良くなっていますが、時計が掛かった方がいいタイプ。週末の雨予報は歓迎ではないですね。12R(松浜特別)のウインインペリアルは障害も試して、前回が平地に戻ってのレースでした。競馬の内容は悪くないですし、もう少しリズムよくいけていれば、上の着順もあったと思います。この馬こそ、時計が掛かる馬場は歓迎でしょうね。
先週の競馬の中では、ストラトスフィアは力を出し切れてやれませんでした。あんな流れではなく、自分から競馬を作っていってやる方にすべきでした。自分のリズムなら、もっと走れていい馬です。
スキッピングロック道中で進んでいかず、3コーナーでも取り付いたのですが、手前をもう少し早く替えさせてやりたかったですね。前残りの競馬でもありましたし、馬場も時計が掛かる方が良さそうです。シャワークライムはトビのキレイで小柄な馬。最後もじわじわといった伸びでしたし、いい馬場でやらせたかったですね。
次週からは福島で乗ることになりました。現時点で開催通じて毎日となるかは未定ですが、これまで通り、栗東から福島へ通うことになります。栗東から福島となると、飛行機でいっても仙台空港にしろ、福島空港にしても、競馬場からは遠いんですよね。今からどんなアクセスで向かおうか、考え中です。
そうそう、福島開催となると、僕の憧れのデットーリと同じレースに乗る機会が少なくなりそう。ただ、本当に憧れの存在なのでね、自分からトレセンでもどこでも会いにいこうと思ってます(笑)。
※次回は11月1日(金)に更新予定です!
プロフィール
柴山 雄一 - Yuichi Shibayama
1978年2月19日生まれ、大阪府出身。
1998年に笠松競馬でデビュー。2004年にJRA騎手免許試験を受験したが、それまでに地方競馬からJRA移籍を果たした安藤勝己元騎手らとは異なり、筆記試験の一次試験から挑戦。猛勉強の甲斐もあり、一発合格。4人目の移籍騎手となった。
JRA移籍初年度は80勝をマークする大活躍をみせるも、一時は成績が落ち込み、2009年には年間14勝に留まった。しかし、近年は巻き返しの狼煙をみせ、2015年は72勝。6年ぶりの重賞制覇を成し遂げた返り咲きジョッキー。