名馬、名手の里・笠松競馬から2005年にJRAへ移籍。美浦を拠点に活躍を続けるいぶし銀ジョッキー。
不惑を迎えた現在、G1の頂きを目指し、奮闘する騎手人生、騎乗哲学を綴ります。
日曜は中山メインでメイプルブラザーに乗せていただきます!
2020/9/18(金)
日曜中山ではラジオ日本賞でメイプルブラザーに乗せていただきますが、今週の調教は好時計でした。競馬でもこのところ安定した結果が続いていますし、乗せていただいたオーナーさんにも応えられるようなレースができればと思います。
先週の競馬では、未勝利の身ながら格上挑戦のアカボシはモマれるよりも少々厳しい流れでも主張していった方がいいと思い、好位からの競馬を選択しましたが、頑張ってくれましたね。
新馬のエターナルピースは勝ち馬こそ抜けていましたが、返し馬の感覚からすると、もう少し楽に追走できるんじゃないかと思っていました。最後は脚色が同じになってしまっただけに、距離はもう少し短くても良いかもしれませんが、今後走ってきそうなモノを感じました。先週の中京の芝は部分的に色が変わっている点は不思議でしたが、開幕週ながら硬さよりもクッションが効いていた印象ですね。
そうそう、今夏は例年の通り、函館・札幌と転戦しましたが、若手では(坂井)瑠星や団ちゃん(団野大成)らの成長は目に付きました。自分も彼らの活躍を刺激に、残りの秋競馬に励んでいきたいですね。
次週は土曜中京の2歳特別戦でスイートアリエスに乗せていただく予定です。
プロフィール
柴山 雄一 - Yuichi Shibayama
1978年2月19日生まれ、大阪府出身。
1998年に笠松競馬でデビュー。2004年にJRA騎手免許試験を受験したが、それまでに地方競馬からJRA移籍を果たした安藤勝己元騎手らとは異なり、筆記試験の一次試験から挑戦。猛勉強の甲斐もあり、一発合格。4人目の移籍騎手となった。
JRA移籍初年度は80勝をマークする大活躍をみせるも、一時は成績が落ち込み、2009年には年間14勝に留まった。しかし、近年は巻き返しの狼煙をみせ、2015年は72勝。6年ぶりの重賞制覇を成し遂げた返り咲きジョッキー。