名馬、名手の里・笠松競馬から2005年にJRAへ移籍。美浦を拠点に活躍を続けるいぶし銀ジョッキー。
不惑を迎えた現在、G1の頂きを目指し、奮闘する騎手人生、騎乗哲学を綴ります。
何度も声を掛けていただいた馬 昨秋以来となる中山で乗ります
2021/1/22(金)
今週は土曜が中京、日曜が中山になりました。土曜のトウカイクラルテは前走が乗るたびに成長を感じさせる内容。そろそろ着があってもとは思います。
それにしても今の中京の芝は特殊ですね。外が伸びるわけでもないですし、コーナーなんかはかなりボコボコした馬場。脚を取られるかどうか、上手い下手の巧拙がかなり分かれるんじゃないかと思います。パワーのあるタイプじゃないと厳しいと思いますが、今週は雨予報とも聞きますから余計に荒れそうですね。
日曜のアレキサンドライトSにはブライトンロックが出走。実は以前から騎乗依頼をもらっていたり、一時、3勝クラスの抽選が厳しいこともあり、出走がかなわなかったりとあったりでようやく乗せていただけることになりました。
相手次第の面もありますが、以前のイメージからも前に乗せていただいた時のような流れに乗った競馬はしたいところ。ただ、理想をいえば乾いた馬場が良いタイプだと思います。それだけに日曜の雨予報が残念ではあるのですが、行く以上はベストを尽くしたいです。
先週のその他の競馬では、雅ステークスで6着だったタイガーインディは以前もそうでしたが、ゲートの中がうるさくて、あの位置からに。それでもこれまでとは違う競馬をして最後に伸びてくれたことは収穫。直線でも少し急にビュンと動いて気の悪いところをみせていますが、中1週で挑む予定と聞いている次戦で巻き返したい。
ナムラゴロフキンは少頭数でモマれない枠は良かったものの、緩急のついた展開が決して得意ではないだけに、もう少し自分から動いていけばよかったですね。
新馬のアコンカグアは追い切りでは動いていなかったようですが、一度使ったことで変わってきそう。近い内に上位争いしそうですよ。次週の競馬を予定しているそうです。
年明け以前の問題ですが、僕自身、昨年からずっと勝てていませんから、勝ちたいですし、勝たないといけないところ。何とかチャンスを掴んでいきたいですね。その点、ここ最近の岩田(康誠)さんの積極性は目立ちますよね。見習っていきたいものです!
プロフィール
柴山 雄一 - Yuichi Shibayama
1978年2月19日生まれ、大阪府出身。
1998年に笠松競馬でデビュー。2004年にJRA騎手免許試験を受験したが、それまでに地方競馬からJRA移籍を果たした安藤勝己元騎手らとは異なり、筆記試験の一次試験から挑戦。猛勉強の甲斐もあり、一発合格。4人目の移籍騎手となった。
JRA移籍初年度は80勝をマークする大活躍をみせるも、一時は成績が落ち込み、2009年には年間14勝に留まった。しかし、近年は巻き返しの狼煙をみせ、2015年は72勝。6年ぶりの重賞制覇を成し遂げた返り咲きジョッキー。