名馬、名手の里・笠松競馬から2005年にJRAへ移籍。美浦を拠点に活躍を続けるいぶし銀ジョッキー。
不惑を迎えた現在、G1の頂きを目指し、奮闘する騎手人生、騎乗哲学を綴ります。
きさらぎ賞はアクセルに騎乗します
2021/2/5(金)
この年齢ながら体は大きいのでもう少し絞れたら良いのかもしれませんが、そこは冬場でもありますからね。暖かくなると共に良くなる余地はありそうです。
今週で中京最終週ですね。芝はあれだけ荒れている割に硬さもある印象。それもあって前が残るんじゃないでしょうか。ダートは凍結防止剤の影響でしょう。凄く砂がこびりつくのでダートで使う「板」は多めに用意して乗ったりしていましたよ。ジョッキーによっては砂が付きすぎて、最後は諦めて板をとって乗っている人もいたくらいです。
今週末はきさらぎ賞(G3)のアクセルに乗せていただきますが、京成杯はゲートの駐立が悪く、後手を踏んでしまったことを踏まえ、今回はゲートを入念にやってきました。行く馬が他にいそうですが、流れに乗って競馬ができればと思います。

日曜7Rのジチュダケテソーロは戦歴からも、もう少しやれて良さそうなイメージ。遠江ステークスのヒルノサルバドールはブランクこそ気になりますが、実績的に通用していいですよね。
その他の先週のレースですが、ウインメルシーは極度に馬場が合わなかった印象です。ここに入っても掲示板以上の争いはできると期待していたのですが…。
タイガーインディは結果的に距離が長かったかもしれません。ベストはやっぱり1400mかなと思うところ。今後は一旦ひと息入れるようです。メイショウボサツは力を出しきれず、申し訳無い競馬になってしまいました…。他にアテにしていた馬がいて、もっと動いていってくれると思ったのですが、その間に勝ち馬には上手く動かれていました。結果的には向こう正面で良い位置をとっていくべきでした。
ヤマニンプティパは聞いていたより精神面の課題も良くなっていましたね。少頭数とはいえ、それなりにメドのつく競馬でしたし、本質的には1400mでも良いと思うくらい。ダートに向かう可能性もありそうですが、いずれにせよこのクラスでも上を目指していきたいです。
プロフィール
柴山 雄一 - Yuichi Shibayama
1978年2月19日生まれ、大阪府出身。
1998年に笠松競馬でデビュー。2004年にJRA騎手免許試験を受験したが、それまでに地方競馬からJRA移籍を果たした安藤勝己元騎手らとは異なり、筆記試験の一次試験から挑戦。猛勉強の甲斐もあり、一発合格。4人目の移籍騎手となった。
JRA移籍初年度は80勝をマークする大活躍をみせるも、一時は成績が落ち込み、2009年には年間14勝に留まった。しかし、近年は巻き返しの狼煙をみせ、2015年は72勝。6年ぶりの重賞制覇を成し遂げた返り咲きジョッキー。