名馬、名手の里・笠松競馬から2005年にJRAへ移籍。美浦を拠点に活躍を続けるいぶし銀ジョッキー。
不惑を迎えた現在、G1の頂きを目指し、奮闘する騎手人生、騎乗哲学を綴ります。
土曜阪神メインはハッピーアワーとのコンビ 追い切りは動いているだけに変わり身をみせたいです
2021/2/12(金)
また、きさらぎ賞(G3)のアクセルはゲートで大人しくしてくれましたし、上手く出てくれましたね。最後は馬の体力が持たず、フラフラして他馬に迷惑を掛けてしまったことは申し訳ないところでしたが、距離も長いかもしれません。
今週からは当面、阪神での騎乗になります。まず土曜3Rのヴェノムは追い切りで良い動き。前走は初めてのダートにも対応していましたし、チャンスですね。4Rの新馬・エルフバローズは乗っていませんが、クセがなくゲートもスムーズに出てくれるとのことで期待しています。
8Rのヤマニンプティパはダート替わりが良い方に出てくれたらいいですね。気難しいところはまだ残っているので、砂を被らない枠になれば尚理想です。
洛陽Sのハッピーアワーは追い切りでは良い動きをするものの、ここ最近の成績が伴わないだけに何かきっかけがほしいところですね。
日曜2Rのサムライスピアーは状態も良いそうで期待しています。7Rのロックグラスも状態は良いそうですが、開幕週の馬場が課題ですね。
8Rのメイショウボサツは前走が自分で納得のいく競馬ができませんでした。勝負どころで置かれる特性を意識しつつ、勝ちに行く競馬をしたい。西浦勝一先生も引退まで残りわずか。少しでも貢献できればと思います。
引退といえば、先週のトウカイクラルテに乗せていただいた田所秀孝先生もトウカイパラダイスやクロフネサプライズなどで重賞に乗せていただいた経緯も。こうして最後に一緒に仕事ができたことを嬉しく思いますし、その先週の競馬はスリーアウト制に掛かる恐れもあった中で、なんとか着に入れました。マイルにも対応できましたし、徐々に良くなってきている感はありますよ。
次週は先程のヒルノサルバドールも登録はしていくそうですし、未勝利で2着だったアコンカグアも予定しています。
プロフィール
柴山 雄一 - Yuichi Shibayama
1978年2月19日生まれ、大阪府出身。
1998年に笠松競馬でデビュー。2004年にJRA騎手免許試験を受験したが、それまでに地方競馬からJRA移籍を果たした安藤勝己元騎手らとは異なり、筆記試験の一次試験から挑戦。猛勉強の甲斐もあり、一発合格。4人目の移籍騎手となった。
JRA移籍初年度は80勝をマークする大活躍をみせるも、一時は成績が落ち込み、2009年には年間14勝に留まった。しかし、近年は巻き返しの狼煙をみせ、2015年は72勝。6年ぶりの重賞制覇を成し遂げた返り咲きジョッキー。