
名馬、名手の里・笠松競馬から2005年にJRAへ移籍。美浦を拠点に活躍を続けるいぶし銀ジョッキー。
不惑を迎えた現在、G1の頂きを目指し、奮闘する騎手人生、騎乗哲学を綴ります。
心機一転、頑張っていきます!
2021/10/8(金)
最後は良い脚できていますし、馬群の近くで競馬ができていればもう少しファイトできたのかと思います。とはいえ、血統的には晩成タイプのように緩さがあって、完成は先でしょうが、やっぱり良い馬だなと感じました。未勝利は近い内に突破できるのではないでしょうか。
今週は土曜が阪神、日曜が新潟となりました。ヒルノサルバドールは以前も乗せていただきましたが、休み明けを一度使った効果もあるでしょうし、金曜に乗せていただいたところやる気満々といったムード。クラスの実績もある馬だけに楽しみです。
日曜新潟の松浜特別からグランエクセレントは前回に続いての2000m戦ですが、僕の以前のイメージからもこの距離は問題ないのではないでしょうか。トビが大きくてじわじわ伸びるタイプだけに開幕週の馬場で決め手比べになった場合、どれだけ対応できるかですね。
北陸ステークスのトキメキはテン乗り。前走が外に出すのに手間取ったそうで、上手く導けるように努めたいです。
先日は凱旋門賞が行われましたね。日本から挑んだ2頭は残念な結果になってしまいましたが、特にクロノジェネシスは外枠からの発走で馬群から離れての追走。クリストフ(ルメール)や北村(友一)君が乗っていたらどんな競馬になっていたのかも気になるところでした。
また、2着のタルナワに騎乗した(クリストフ)スミヨン騎手の馬群の捌きはとんでもない騎乗だなと驚かされましたね。日本馬にとってはまたしても悲願とはなりませんでしたが、帰国後も元気な走りをまたみせてほしいものです。
そして、報道にもあったと思いますが、今週からフリーになりました。なかなか騎乗馬に恵まれていない状況ではありますが、心機一転、我武者羅にやっていくだけです。次週も新潟で騎乗します。
プロフィール
柴山 雄一 - Yuichi Shibayama
1978年2月19日生まれ、大阪府出身。
1998年に笠松競馬でデビュー。2004年にJRA騎手免許試験を受験したが、それまでに地方競馬からJRA移籍を果たした安藤勝己元騎手らとは異なり、筆記試験の一次試験から挑戦。猛勉強の甲斐もあり、一発合格。4人目の移籍騎手となった。
JRA移籍初年度は80勝をマークする大活躍をみせるも、一時は成績が落ち込み、2009年には年間14勝に留まった。しかし、近年は巻き返しの狼煙をみせ、2015年は72勝。6年ぶりの重賞制覇を成し遂げた返り咲きジョッキー。