
名馬、名手の里・笠松競馬から2005年にJRAへ移籍。美浦を拠点に活躍を続けるいぶし銀ジョッキー。
不惑を迎えた現在、G1の頂きを目指し、奮闘する騎手人生、騎乗哲学を綴ります。
中京最終日のメインレースで勝たせていただきました!
2021/12/24(金)
サンマルエンパイアは前回も今回も強い相手がいますが、前走は力を出し切れていない走りでした。休み明けを一度使った上積みも含めて期待したいです。
先週の競馬では新馬のイチゴヒトフリは幼さをモロに出してしまい、調教の良さを全く出せませんでした。普通であればここでも通用する素材だけに改めてというところです。
バニシングポイントは内枠が良かったですし、距離に対応して2着でも、あれでもずっと引っ掛かりっぱなし。素材は良いものの、走り方は改善できますし、まだまだ成長してほしいです。
ダイナストーンは門別の短距離で走っていたそうですし、もう少し短いところで良さそうな印象。手応えのあったバスマティは折り合いもスムーズだったのに直線で全く反応してくれませんでした。馬場が多少悪かったことを気にしたのか、馬込みの方がいいのか。ちょっと不可解ですね。
ワールドコネクターは追い切りよりも反応が良かっただけに、あそこまで強引にいかなくて良かったかなと反省の一戦。3コーナーくらいまで押して行ったら、そこからハミを取ってくれましたからね。息の入るところのない競馬になってしまいました。乗り方次第でこのクラスで通用するはず。
マテンロウスパークはいい状態でしたし、左回りに替わっていいタイミングで乗せていただきました。スタートで思ったより後ろからになってしまいましたが、内でも外でも突けるような追走。砂を被ると多少モタつくところがあったものの、リラックスして走ってくれて、最後もいい脚。勝てて何よりでした。
今週はトレセンでも凍結防止剤が散布されていましたが、今週末は阪神開催も雪の不安がありそうな予報。場合によってはもう一度更新できればと思いますが、状況によっては不可能になるかもしれません。可能であれば27日の月曜に更新したいと思います。
プロフィール
柴山 雄一 - Yuichi Shibayama
1978年2月19日生まれ、大阪府出身。
1998年に笠松競馬でデビュー。2004年にJRA騎手免許試験を受験したが、それまでに地方競馬からJRA移籍を果たした安藤勝己元騎手らとは異なり、筆記試験の一次試験から挑戦。猛勉強の甲斐もあり、一発合格。4人目の移籍騎手となった。
JRA移籍初年度は80勝をマークする大活躍をみせるも、一時は成績が落ち込み、2009年には年間14勝に留まった。しかし、近年は巻き返しの狼煙をみせ、2015年は72勝。6年ぶりの重賞制覇を成し遂げた返り咲きジョッキー。