
名馬、名手の里・笠松競馬から2005年にJRAへ移籍。美浦を拠点に活躍を続けるいぶし銀ジョッキー。
不惑を迎えた現在、G1の頂きを目指し、奮闘する騎手人生、騎乗哲学を綴ります。
開幕週の中京で騎乗します!
2022/5/6(金)
ダンツキャッスルは想定とは違った位置になってしまいましたし、内に押し込められるような形になったことで走る気を起こしてくれなかったと思います。向こう正面でペースが速くなったらついていけませんでしたし、休み明けが響いたとはいえ、乗った感触ほど走れていないというのが本音ですね。
今週から新潟開催。土曜は新潟で騎乗予定でしたが、除外のため残念ながら予定がなくなってしまいました。
日曜は中京で騎乗しますが、鞍馬Sのビップウインクは前走がもっと元気のいい馬というはずが、実際にレースへ行くと大人し過ぎて競馬にならなかったそう。オープンでも実績が確立されていない立場ですが、ひと息入れたことで立ち直って欲しいですね。
週末といえば、アメリカではケンタッキーダービー(G1)に日本の陣営が挑戦。僕はもともと地方競馬の出身ですが、昔の地方にとってアメリカ競馬なんていったら遠い世界でした。騎手の乗り方、馬にもいえるもの。それが今はアメリカだけじゃなく海外遠征も当たり前ですからね。凄い時代になったと思わされます。クラウンプライドに騎乗するクリストフ(ルメール)には何とか一発見せて欲しい思いですね。
なお、次週は中京で騎乗することになりそうです。
プロフィール
柴山 雄一 - Yuichi Shibayama
1978年2月19日生まれ、大阪府出身。
1998年に笠松競馬でデビュー。2004年にJRA騎手免許試験を受験したが、それまでに地方競馬からJRA移籍を果たした安藤勝己元騎手らとは異なり、筆記試験の一次試験から挑戦。猛勉強の甲斐もあり、一発合格。4人目の移籍騎手となった。
JRA移籍初年度は80勝をマークする大活躍をみせるも、一時は成績が落ち込み、2009年には年間14勝に留まった。しかし、近年は巻き返しの狼煙をみせ、2015年は72勝。6年ぶりの重賞制覇を成し遂げた返り咲きジョッキー。