初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『ようやく馬が走り出します』
2017/10/4(水)
皆さんこんにちはライター大和屋です。先日ソウルスターリングのクオカードのプレゼントにかこつけて人生で一番面白いと思った馬の名前を質問したところ、小田切有一オーナーの馬の名前が圧倒的に多かったので、ここに報告させていただきます。
やはり面白くインパクトがあり記憶に残る馬の名前を信条にしているオーナーさんだけあって、皆の支持を集めたのは順当というべきなのかもしれません。セガールモチンモク、モチ、モグモグパクパク、マズイマズイウマイなど一度聴いたら忘れられない馬の名前のオンパレード、小田切オーナーのネーミングセンス、僕も参考にできればいいなと思います。
個人的には小田切オーナーのお馬さんの中ではサリサリニャーマ(ベネゼエラの山の名前)がかなり好きだったことをここに記しておきます。他、馬なのに〇〇、ここではとても書けないような下ネタ系の名前など、人それぞれのおもしろいがありました。皆さま応募ありがとうございました。
というわけで本当はもっと名前についていろいろ語ろうかとも思っていたのですが、小田切オーナーに比べると僕なんかが名前を語るなどおこがましいと思ってしまったので、このくらいにしておきます。というわけなので今回は僕の馬の近況について書きたいと思います。
まずはイイナヅケ(牝4、美浦・尾形和厩舎)からいきましょう。7月半ばに地方3勝目をあげたのち、ノーザンファーム空港へと移動し夏休みを過ごしました。
デビューへ向けて調整中のマダムジェニファー
その後無事、美浦トレーニングセンターへと入厩しております。再転入の入厩先は尾形和幸厩舎です。開業5年目、おもな所属馬はカラダレジェンド、ブラゾンドゥリスなど。新進気鋭の敏腕若手調教師、確か僕より若かったと思います。楽天イーグルスの大ファンだとどこかに書いてあったので、いつの日か元楽天イーグルス職員でありイイナヅケの前オーナーである森川さんを紹介しようと心に決めております。
そのイイナヅケですが、無事ゲート試験にも合格し出走へ向けて調教を開始しております。現在のところ新潟開催を使う方向で進めているとのこと。楽しみにしていてください。
そして、もう一頭の愛馬、マダムジェニファー(牝2、栗東・須貝尚厩舎)ですが、こちらも無事ゲート試験を合格、一度放牧に出そうかとも思ったそうですが、具合がよかったのでそのまま進めているそうです。こちらもまだ確定ではありませんが、新潟の新馬戦でデビューする予定でいます。須貝調教師は去年のイイナヅケの時とはうってかわって手応えを感じているようですので期待してください。僕も期待しております。
とまあ久しぶりに中央で自分の馬が走ります。思い返せば去年のイイナヅケのスーパー未勝利が最後の出走、約一年ぶりの出走ということになりますね。まずは無事に出走までこぎつけていただきたいと思います。
(ジャスタウェイで行った)関屋記念以来の新潟になります。久しぶりなので新潟について調べてみると、マーボー麺が名物だという情報をつかみました。新潟でないと食べられないというわけではないので、なんともな感じですが、写真を見る限り美味しそうなので食べようか食べまいか悩み中です。
バスセンターの黄色いカレーや、イタリアンという焼きそばにミートソースを乗っけた食べ物など、一度は食べなければならなそうなメニューが沢山あるので、いろいろと試してこようと思っております。それから新潟駅の構内のどこかで日本酒の試飲ができるらしいのでそこにもいければいいなと思っております。お米が一番美味しい季節なので今から新潟に行くのが楽しみで仕方ありません。
了
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。