皆さんこんにちはライター大和屋です。前回に引き続き春休み特別企画、大井川鐵道観光ツアーの続編です。前回は大井川鐵道の新金谷駅へとたどり着き、今まさにSLへと乗り込もうというところで引きました。今回はそこからです。

大和屋暁

SLに乗り込んだ僕らはSLの一号車である展望車へと乗り込みます。そこはまるで競馬場で言うならば来賓席、新幹線で言うならばグリーン車、飛行機でいえばビジネスクラスとも言えそうなラグジュアリーな空間でした。しかも一車両まるまる貸し切りです。僕らだけの占有空間、まさにオーナーのご尽力というべき贅沢さ。しかも座席はゆったり型で座席というよりソファーのような座り心地。言うまでもなくテーブルも備え付けられているので宴会第三ラウンドが迷うことなく開催されます。

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先ほど売店で購入した大井川鐵道ビールに大井川鐵道ワンカップで早速乾杯と行こうとしたその時、お弁当たちが登場しました。金谷御膳、川根三食弁当、そして『日高のつぶめし』このつぶめしはあの充実した朝食で有名な北海道、静内エクリプスホテル(競馬ファンの皆さんはキタサンブラックルームがあるあのホテルといえばわかるでしょうか?調教師の先生方もよく利用されているホテルです。ちなみに大井川鐵道のオーナーと同じHさんがオーナーをつとめるホテルです)とのコラボで、わざわざ日高から取り寄せたつぶ貝で作った特別なお弁当だそうです。まさか日高の味を静岡でお味わえるとは思ってもいませんでした。ちなみに僕はこのつぶめしをお勧めとのことでいただきましたがかなり美味しかったです。

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他、金谷御膳も川根三食弁当も地物をメインとしたお弁当、どれもかなり美味しそう。さらに!さらにノスタルジーをさそったのがこれ!『もみだし茶』お茶の国静岡の高級煎茶。列車の旅といえば昔はこれでした。あとは冷凍ミカンがあれば昔の定番すべてを網羅してしまいそうな勢いです。飲み方を説明すると、お湯の入った容器の中にティーパックを投入しもむ。お茶が出たらキャップの部分に注いで飲むのです。僕らでもぎりぎりですので、若い方には何を言っているかさっぱりわからないかもしれませんが、はるか昔は、このもみだし茶こそが列車の旅の定番だったのです。懐かしい気持ち全開の中、僕らはお茶も飲みつつ大井川鐵道ワンカップを片手に宴会です。

電車が動き出すとよりノスタルジックな雰囲気です。心地よい振動がSL気分を盛り上げてくださいます。お弁当もどれも美味しく言うことなし。ていうかもう現在3ラウンドめ、朝の八時半から飲み続けてれば気分も良くなることでしょう。道行く皆さんは皆SLを見れば手を振ってくれるし、トンネルに入れば煙がトンネル内に充満します。電車じゃこれは味わえません。ただし窓はしめておくことをお勧めします。間違って窓をあけていた場合、煙が車内に侵入すること請け合いです。なんというか列車に乗ることを目的とした旅行なんてものをしたことがないので、これはこれでなかなか新しい体験だったと思ったりしました。

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 途中車内販売や写真を撮ってくれるSLおばさんなんかも登場し、ハーモニカなんぞも吹いてくれました。車内販売のグッズなんかもあったりしたので貢献せねばと買ってみました。美味しいお弁当に大井川のきれいな景色にすっかり満足した一行は、すっかりほろ酔い気分となりつつ終着駅の千頭へと到着します。大井川鐵道をすっかり満喫しまくった一行はまたしてもバスに乗り込み次の目的地、ななやへと向かいます。何故ツアーにここが組み込まれたのかというとプロソフトクリーマーの森川さんがいるからに他なりません。ここが美味しいと聞けばどこにでも足を運ぶのがプロの仕事なのでしょう。

 静岡の『ななや』さん。抹茶屋さんですが、ホームページにはスイーツファクトリーと書いてあるので、甘いもの全般とお茶を取り扱うお店なのかもしれません。苦さを選べる抹茶のジェラートが有名なお店です。抹茶だけでなくほうじ茶や玄米茶など様々なフレーバーがありますが、やはり抹茶が目立ちます。しかもナンバーを追うごとに色が濃くなっていっています。ここで僕が思うのはななやさんは商売上手だというところ。これだけ抹茶が並んでいたら二種類以上を食べ比べしたくなるのが人情でしょう。苦いのはどれだけ苦いのか、どこまでならば美味しく食べられるのか?というわけで試食してみると、7番は激ニガでした。他にもいろいろなスイーツが売っておりましたが、生クリーム大福、甘くておいしゅうございました。

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さて、皆さんが苦い苦いと喜んで食べていたデザートタイムも済んだところで、次の目的地へと移動です。おっさん達お待ちかねの酒蔵見学です。伺ったのは静岡県島田市にある大村屋酒造さん。鬼殺し発祥の酒蔵だそうです。酒蔵の由来や歴史など、そして皆がネットを被って工場見学です。お酒の作り方や米の磨き具合だとかの日本酒の基本的なことをレクチャーしてもらい。工場施設やタンクなんかを見学させてもらいました。作業自体はほとんど終わってしまっているようでしたが、酒蔵という通常では見ることのできないフォトジェニックな空間を堪能させていただきました。

それが終わればお待ちかね。試飲の時間です。大村屋酒造のラインナップ。若竹、鬼殺し、大吟醸やら純米酒やら飲み放題。皆顔を赤らめながらうまいうまいと飲ませてもらったその上に、残ったお酒はお持ち帰りオッケーとのこと。言うまでもありませんがバスの中、そして夜の酒宴に投入されました。お酒はしっかりした味がとてもおいしいどっしり系のお酒だったかと思います。そのころにはすっかり酔っぱらっていたのと、すべて飲んでしまったので今から味を確認するわけにもいきませんけど、美味しかったという記憶は残っています。なんというか……大吟醸はやはり贅沢な味がしました。

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 さてここまで見ていただければわかるようにかなり充実したツアーであるかと思われます。その後もちょろっと酒屋によってもらって静岡の銘酒『磯自慢』を購入したりしつつ、焼津方面へと移動します。焼津にある目的地とは夕飯の会場。静岡名物といっていいほど人気のハンバーグレストラン『さわやか』でございます。静岡県民の皆さんなら皆知っているレストラン。地元密着型で他のエリアに住んでるかたにはいまいちなじみがないかもしれませんが、ハンバーグ通の間では知らぬ者のいないといってよいほど人気のお店です。

僕も前に一度、御殿場店へと突入した経験がありますが、その時は軽く二時間くらい並んだ記憶がありました。今回も混んでいるのかと警戒しつつさわやか焼津店へと到着すると、大丈夫でした。大井川鐵道の協力の元、無事全員が座ることができました。皆頼むのは言うまでもなくフラッグシップというべきメニュー、げんこつハンバーグ。オニオンソースとデミグラスソースの二種から選べますが、たまねぎが食べられない人以外、まずはオニオンソースを頼むべきだと声を大にして言っておきます。これだけの人数で押し掛けたので、せっかくだからと皆でシェアできるように他のメニュー、サラダやステーキなんかも頼みます。迷わずごはんをセットにつけた上にハイボールを頼むことに躊躇などありませんでした。

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無事注文を終えて酒なんぞを飲みつつ待っていると、来ました来ましたげんこつハンバーグ!じゅうじゅうと音を立ててやってきたげんこつ状のハンバーグ、お店の人がナイフを入れて半分にしてくれます。まだ赤い部分が残るハンバーグは、熱くなった鉄板に押し付けて焼き加減を調節します。さっそくですがいただきます。さすがにハンバーグがメニューのほとんどをしめるお店だけあって美味しいです。フォトジェニックな形や熱くなった鉄板など、エンターテイメント要素もかなり含まれておりますが、とても美味いと言わねばなりません。そこで僕は今度いつこられるかわからないということと、持ち帰りを断られたことも手伝って、我慢できずに頼んでしまいました。

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 そいつはこいつ。ハンバーガー。肉がレアなのでお持ち帰りは一切できないそうです。ハンバーグ食べた上にハンバーガー食うなんて経験は人生で初めてですが、我が人生に悔いなしというべき美味さ。何を隠そうここに来たいと希望したのはこの私、読者の皆さんにも強くお勧めしたいです。はっきりとこれだけは伝えたい。『さわやか』それはつまり、もし静岡にくることがあれば外せないお店である!あー美味しかった。ご馳走様でした。

 すっかり腹パンとなった一行は、とうとう本日の宿へと到着します。『焼津グランドホテル』到着したのが夜だったのでその時は見えませんでしたが、断崖絶壁にたったそのホテルからの景色は絶景でした。特に温泉と朝食会場からの景観は素晴らしい。

ホテルに到着し一休みの後、僕らは最後の宴会ステージ、カラオケルームへと移動します。先にもらった日本酒や酒屋で買った磯自慢。そしてバスの中で食べきれなかったお菓子などを持ち込み宴会開始です。皆が順番に18番を披露していきます。もともと酔っぱらっている一行なだけあって、日本酒がまるで水のように消費されていきます。いつものボンジョビやいつものコンプレックスやいつものジャニーズが熱唱されると宴会は盛り上がり、いつものチェッカーズやいつもの松田聖子が熱唱されればさらに盛り上がります。時間が来たので延長しさらに熱唱を重ねていきます。

さらにお酒は進み宴たけなわなラストラウンド。そろそろ時間かと思われたその時、Yちゃんが『恋におちて』を歌いはじめると、一同は驚愕の表情を浮かべ画面に視線をくぎ付けにされました。そこにはいままで誰も見たことのない映像が展開されているではありませんか!その風景とは薄着のお姉さんが脱いでいく映像でした。その後薄着のお姉さんは薄着どころか全裸になりました。おっぱいは勿論びーちくや〇〇毛まで全開なその映像に一同ショックを受けながらも画面から目が離せませんでした。カラオケの映像にこんな過激なものがあっただなんて誰も想定に入れておりませんでした。刺激の強いその映像に一同は頬を赤らめながら部屋へと戻っていったのでございました。

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こうして静岡大井川鐵道の旅第一日目は終了となりました。朝から晩まで飲んだわりには二日酔いにもならなかったのは楽しく飲んだからかと思います。詰め込みすぎかと思われたツアーも無事こなすことができました。そして二日目は一日目にも負けない貴重な体験目白押し、大人の修学旅行、大井川鐵道の旅その3へと続きます。こうご期待!