※採点の合計順と、各馬の評価点の順番は必ずしも一致しません。
コンテッサトゥーレ
(牝3、栗東・安田 隆行厩舎)
ムーンエクスプレス
(牝3、栗東・鈴木 孝志厩舎)
【総合】8点
父アドマイヤムーンの産駒は、マイルよりは1400m向きではあることは間違いないのだが、母方が非常に古い血統で固められていて、しぶとさと粘りはここから受け継いでいる。阪神JFでは最も強い競馬をしており、休み明けの前走もしっかり粘っている。今回も同型に強力な馬がおらず、体力に物を言わせての粘り込みは十分想定すべき。
ノットフォーマル
(牝3、美浦・中野 栄治厩舎)
【総合】4点
この馬の能力自体は決して低いわけではないが、今回は展開的にも強力同型がいる上に、直線の長いコースも合わない。掲示板の下の方があれば大したものだ。
トーセンラーク
(牝3、美浦・菅原 泰夫厩舎)
【総合】2点
アルデバラン産駒は早熟で、またクラシックで勝ち負けになるほどのスケールを持つ産駒は出にくい。底力を問われる阪神マイルでは苦戦必至。
ペルフィカ
(牝3、栗東・岡田 稲男厩舎)
【総合】6点
フィリーズRはこの馬のレースぶり、血統に最も合ったコースだった。母の母がリボー系×セントサイモン系という配合はスケールがあるが、母の父スカイメサはダート色が濃すぎる。ここで勝ち負けするには軽さが足らない気がするのだが。
レッツゴードンキ
(牝3、栗東・梅田 智之厩舎)
【総合】6点
牝馬にしては堅実無比。ただ、詰めが甘く、勝ち切れないのもまた事実。母方譲りのパワー、しぶとさが安定度の理由であり、今回も印は必要だが、勝ち切るまでは正直難しいのではないだろうか。
クルミナル
(牝3、栗東・須貝 尚介厩舎)
【総合】5点
南米牝系は、直線に急坂があるコースは基本的に苦手。あとはパワーよりも、ツルツルの馬場でこそ。ピオネロの下という血統も、成長力という点でやや疑問あり。
ルージュバック
(牝3、美浦・大竹 正博厩舎)
【総合】7点
父マンハッタンカフェで、こちらは母が米国で固めたダートの血。母は北米古馬牝馬女王でG1.6勝。明らかにマイルよりは1800m以上に向いており、またダート色が濃いが故に、良馬場ではエンジンの掛かりが遅れてしまう。差し損ねの2,3着が最もありそうな線であり、本領発揮は夏以降の芝中距離重賞とみる。
アンドリエッテ
(牝3、栗東・牧田 和弥厩舎)
【総合】6点
ディープインパクト産駒であることはいいのだが、さすがにクイーンC、チューリップ賞の連戦は厳しい。母方はアメリカのダート色が濃すぎるくらい濃く、ディープにしてはパワー型である。この点も、やや桜花賞で好走するディープ産駒のパターンからは外れている。押さえまでか?
アースライズ
(牝3、栗東・矢作 芳人厩舎)
【総合】7点
マンハッタンカフェ×ダンチヒ系はクイーンズリングと同じ。やや母方の血は重すぎるきらいがあるが、立ち回りの巧さは特筆すべき。3着があっても驚けない。
キャットコイン
(牝3、美浦・二ノ宮 敬宇厩舎)
【総合】6点
ステイゴールド産駒は、基本的に阪神のマイルへの適性は高くない。器用さという点では一日の長があるが、勝ち切るまでのスケールは感じない。叔父にゼンノロブロイを持つ良血ではあるが、その点もマイルへの適性はあまり感じられない。むしろ、もっと距離延びてからが本領発揮ではないだろうか。
ローデッド
(牝3、栗東・荒川 義之厩舎)
【総合】7点
フェアリーSは最も強い競馬。牝系が仕上がり早で、また持続力に富んでいる。また在来牝系でしぶとい。ディープインパクト産駒として押さえが必要。
クイーンズリング
(牝3、栗東・吉村 圭司厩舎)
【総合】9点
マンハッタンカフェにヨーロッパ固めの母という配合は、レッドディザイアを思わせるものがある。前走は1頭で次元の違う競馬をしていた。もちろんマイルも問題なし。母の父アナバーは、欧州で今や主流の種牡馬となっている。 一族にテイエムタイホーがいて、先日当該コースでオープンを勝ったばかりなのも心強い。唯一の心配は、馬体重が前走20キロ減だったこと。
テンダリーヴォイス
(牝3、美浦・萩原 清厩舎)
【総合】6点
ここまで活躍馬を出せないブロードアピールの牝系だが、この馬はディープインパクト×キングカメハメハで、デニムアンドルビーと同じ組み合わせ。もっとも、デニムはトゥザ牝系であり、この馬ほどダート寄りではないのだが…。
ココロノアイ
(牝3、美浦・尾関 知人厩舎)
【総合】7点
ステイゴールド×デインヒルはフェノーメノと同じ、またナカヤマフェスタもステイゴールド×祖母の父がデインヒルと、非常に相性の良い血統の組み合わせではあるのだが、いかんせんマイラーではない。 さらにリアルシャダイにマックスビューティが懸っているとなると、期待は東京の2400だろう。時計の掛かる馬場になればスタミナが問われるだけに望みは出るが、阪神のマイルでの切れ比べとなると、勝ち切るまではどうか。
メイショウメイゲツ
(牝3、美浦・小島 太厩舎)
【総合】7点
ディープインパクト×ドイツ牝系で、阪神マイルへの適性は高そうだ。ディープインパクトにデインヒル、シャーリーハイツが絡んだ純欧州系の配合も良い。ローテはきついが、一発魅力を秘めた血統からの伏兵候補。
レオパルディナ
(牝3、栗東・高橋 康之厩舎)
【総合】2点
陣営には大変失礼だが、武豊騎手がこの馬の手綱を採るのはどこか残念。逆に言えば、手放さないのはどこか魅力を感じているからなのかもしれないが…距離もコースも、適性がほとんどない。
クールホタルビ
(牝3、栗東・清水 久詞厩舎)
【総合】3点
マツリダゴッホ×ヘクタープロテクター×ノーザンテーストという渋い配合は、ローカル重賞の1800mあたりが最も合っていると思われる。阪神のマイルのクラシックという馬ではないように思える。
【総合】5点
母エアトゥーレの子供はクズが出ないが、近年スケールダウンしていて、G2以上で勝ち負けする子を出せなくなってきている。さらに牝馬の子供は、アルティマトゥーレのようにスプリント寄りに振れるという仮説も…。マイルでは苦しいか。