メガ盛り競馬新聞
- ⑧ルージュバック
- 枠の並び的にハナを主張したいのはノットフォーマルで、同馬が控えた場合には押し出されるようにムーンエクスプレスか。それ以外では確たる先行馬が見当たらず、前走逃げたレッツゴードンキが有力馬の中では最も前付けする展開になりそう。自然とルージュバックも好位で進出し、それを見ながらクルミナル、キャットコイン、ココロノアイが続き、団子状態ながら後方でクイーンズリング、アンドリエッテ、コンテッサトゥーレが脚を溜めるスローペース。先に抜け出すレッツゴードンキをルージュバックが直線半ばで捕らえるシーンが濃厚だが、穴は内でロスなく立ち回れた場合の先行馬。前走のようなスタートでは、クイーンズリングとて楽な展開にはならないだろう。
- ⑬クイーンズリング
- マンハッタンカフェにヨーロッパ固めの母という配合は、(秋華賞勝ち、桜花賞&オークス2着など)レッドディザイアを思わせるものがある。前走は1頭で次元の違う競馬をしていた。もちろんマイルも問題なし。母の父アナバーは、欧州で今や主流の種牡馬となっている。 一族にテイエムタイホーがいて、先日当該コースでオープンを勝ったばかりなのも心強い。唯一の心配は、馬体重が前走20キロ減だったことだが……最終結論は上記をご参照いただきたい。
- ⑥レッツゴードンキ
- 休み明けのチューリップ賞を使って一段と締りが増してきた。普段は大人しいのに追い切りでは激しい気性を見せるところがある。それなのに体には丸味を保っているので、精神面の強さを持った馬なのだろう。
外枠だと掛かる心配もあるが、この世代では馬体の完成度が一歩抜けている印象がある。まだ1勝馬だが、阪神のタフな馬場に合う力強さを持っている。
- ⑨アンドリエッテ
- 近年希に見るハイレベルといわれる今年の桜花賞。トライアル戦線は関東馬がリードし、とりわけルージュバックは牡馬相手にきさらぎ賞を快勝。その瞬発力は『超大物』との評価もある。データ面も申し分なく、これが中心でいいのだろうが、1頭非常に気になるのが、アンドリエッテ。父はこのレース4連覇中のディープインパクト。この馬もデビューから父譲りの瞬発力を見せており、チューリップ賞2着からの逆転もあると見るのだが。
他の有力候補として無敗で重賞を勝っているクイーンズリング、キャットコイン、強力な決め手を持つココロノアイ、穴は前走負け過ぎの感も、素材は確かなディープインパクト産駒のクルミナルを挙げたい。